にかちゃんだよ〜とは言えない② (ページ40)

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実験体発見？② ページ40

sideふかざわ

ゲーミングルームの撮影も終わり、SnowManに割り当てられた部屋へ。誰かいるかなと入ってみれば、ちょうど話を聞きたかったひかるとラウールがいた。

「二人に聞きたいことがあるんだけど。」

「いきなりだな。」

「なんだろ？」

二人の反対側の席に座って、さも重要なことかのように肘をつき、顔の前で手を組む。

「さっき玉森くんがなにわ男子の高橋恭平に何かお願いしてたんだよ。なんでも、ひかるとラウールにはお願いしたことがあるらしくて。心当たりある？」

「オレ？玉森くんにお願いされた記憶ないけどなぁ。」

「んー、僕も。」

あれ？オレの聞き間違いだったのか？

「なんかオレだとダメらしくて。強力な圧に耐えられるならとか言われてさ。」

「……圧。」

ちょっとひかるさん、眼光鋭くその言葉ボソッとつぶやくの怖いんですけど！？

……と、「あ」と声を発したひかる。何か思い当たる節でもあったのだろうか。

「玉森くんというか、藤ヶ谷くんなら圧というか、お願いされた覚えはある。」

「藤ヶ谷くん……それなら僕もある！」

「ああ、藤ヶ谷くんに連絡しよって言ってたからそれかも！」

どうやら二人とも心当たりがあったみたいだ。

話を聞くと、藤ヶ谷くんと横尾くんが何かの撮影と称して自分とAちゃんが二人でいるところに二階堂くんを連れてくるというもの。

ひかるによれば、その時の二階堂くんが数年前を彷彿とさせるほど怖いらしい。ラウールはそうでもなかったらしいけど。

そういう意味では、「恭平は若いから大丈夫」というのはラウールに歳が近いからという意味で、ひかるに歳が近いオレは危ないってことなのか？

「でもなんでオレらと話してるだけで二階堂くんが怖い感じになるんだ？」

「それはオレも詳しくは分かんない。カットかかったらすぐ解放されちゃったし。」

「きっと二階堂くん、Aさんのこと好きなんだよね。それで藤ヶ谷くんとか横尾くんが僕たちを使って告白させようとしてるとか？」

「そんな手使うか？」

前からAさんと二階堂くん親しい疑惑出てたけど、もはやそういう告白とかの段階じゃないと思うんだよな。もし親しいが真実なら。

「というか恭平もやるんだ、あの至近距離。」

「至近距離？」

「オレがやったときはAさんの耳元で囁いた。」

「はあぁ！？なにやってんの！？」

「僕はただ話してただけなのに！」

「やってって言われただけだから！」