にかちゃんだよ〜とは言えない② (ページ38)

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ゲームじゃない② ページ38

sideめぐろ

らうーるAさんから、「かわいいって言わないでください」ってお達しがあったんで皆さん注意してねー。心の中で言ってください!

わたなべこれマジだから。よろしく。

SnowManのグループメールに突然のお知らせ。この感じだとしょっぴーがポロっとこぼしてそれでだめになったのかな。オレも前に言っちゃったことあるな。積もり積もったものかも。

その時隣にいたのは阿部ちゃん。同じくそのメッセージを読んだみたいで。

「これ、オレのせいかも。」

「なんかあったの？」

まさかの阿部ちゃん案件。事情を聞いてみれば、数日前のラジオの収録のときにかわいいのはそっちの方だって言う言い合いをしちゃったらしい。

平和すぎるしかわいすぎないか？その場に居合わせたかったんですけど。舘さんとひかるくんとこーじがうらやましい。

そしてタイミング悪く今日一緒のラウールかしょっぴーがかわいいって言っちゃったのかもと。オレも言ったことあるから、割とみんながそれぞれ言ってきたのかもと阿部ちゃんをよしよしする。

「やっぱ言っちゃうよねー。事実だし。」

「言っても赤くなったりしないから、キスマイ兄さんに鍛えられたんだなって思ってたけど、やっぱり反応には困るんだね。」

「Aちゃん、鈍感力鍛えられたんだろうなぁ。」

すごく勝手な想像だけどね、と阿部ちゃんと一緒にAさんのことを話した。

キスマイ兄さんもいたし、鈍くなっていかないとずっとドキドキしっぱなしになっちゃうから鍛えられたのかもね。

結果、こうしてSnowManのメンバーはきれいにあしらわれている訳だけど。それもあって同年代の女性であるにも関わらずオレらのマネージャーになったのかも知れない。

そう思うと、事務所のお偉いさんはちゃんと考えて配置してるよね。今のAさんだからSnowManの担当になってくれたことを思うと、そういう意味でもキスマイ兄さんはかなりの恩人だ。

「かわいいはだめだから、他の言葉で言ってくしかないね。」

「……阿部ちゃん、Aさんのこと気に入ってるんだね。」

「そりゃね、あんなマネージャーさんに辞められちゃ困るから好印象与えとかないと。」

「おお策士だ。」

ちょっとだけブラックな面が見え隠れしてる阿部ちゃん。そんな阿部ちゃんもオレは好きなんだけどさ。

その後ふたりでかわいいの類義語を探して楽しんだ。