にかちゃんだよ〜とは言えない② (ページ33)

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兄組弟組ページ33

sideめぐろ

今日はラウールと一緒に雑誌の撮影。ついでにテーマに沿っての対談もある。そして今日の付き添いはAさん。

「めめくん、ラウくん、このあと事務所でYouTube撮影だから、準備できたら駐車場までお願いしまーす。」

撮影と対談が終わって、次の現場……という名の事務所へ。Aさん、メンバーのことを名字にさん付け以外の呼び方をしてくれるようになったんだけど、オレはめめくんなんだよね。

他の人はめめ止まりなのに、わざわざくんをつけてくれて。ある意味特別感があってそれはそれでいいのかなと思ってはいるんだけど。

「めめくんって年下に呼びかけてます！って。感じの呼び方で好きー。」

「ラウールもそう思う？オレもなんか好き。」

「あとしょっぴーへの翔太くん呼び、幼稚園児に言ってるみたいであれも好きー。」

「あれはあれでいいよね。」

「でもひかるくんとこーじくんはなんかちょっと違うんだよねー、羨ましいっていうか。」

「あー分かるよ。複雑な気持ちになる。」

いったんお手洗いへ行ったあと、ラウールと一緒にAさんの呼び方の話をしながら駐車場へ。

ふっかさんとさっくんと舘様と阿部ちゃんはみんなそう呼んでるから特別何か思うことはないんだけど、ラウール含め、下の名前で呼ばれてるのはちょっと羨ましい。

駐車場の社用車にたどり着き、Aさんがすでに運転席に乗り込んでいることを確認し車内へ。

「あ、キスマイの曲。」

「違う曲にできますけどどうしますか？」

「これ聞きたいのでそのままで。」

流れていたのはMUSIC COLOSSEUMのアルバムからVersuS。

ラウールが、やっぱりキスマイ兄さんの曲ってよく聴くんですか？って質問すると、最近はSnowManも多いけど昔はキスマイが多かったですねって模範的な回答。

この曲は歌割が兄組、弟組に別れていてコンサートの演出もその2つで対決してる感じで好きなんですよーとミラー越しに笑顔を見せるAさん。

「オレらでやったらどう別れるべきかな？」

「年齢順に5対4だよね。岩本くん仲間にしたほうが強いから弟組に入ってもらって。」

なんの対決するつもりですかってAさんに言われて、確かにって思った。

ついでに言うと阿部ちゃんもいるから身体的なものでも頭脳的なものでもこっちが強い気がする。

「よし、今度YouTubeでそのチーム分けでなんかしよ！」

ラウール、ノリノリじゃん。