にかちゃんだよ〜とは言えない② (ページ4)

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何かの実験第2弾③ ページ4

sideにかいどう

わたから休憩スペース行こうぜと誘われて、ちょうどコーヒー買いたかったしと思って行ってみたら。

「付き合うなら年下、年上、どっちがいいですか？」

「えー……。付き合う？うーん、そもそも付き合うとか最近考えてないので……。」

「じゃあ僕にもチャンスあるってことですね！」

「え、ラウールさん？」

という、妹とラウールの会話が聞こえてきて。受け流して気付かないふりでコーヒー買えたら良かったんだけど、この会話の内容でスルーできるわけもなく。

妹の返答はオレとしてはとても嬉しいものなんだけど、問題はラウールだ。ポジティブなのはいいんだけど、オレとしては非常に厄介な回答。

二人は年の差があるからそういう好きじゃないと思う……というか思いたいけど、でもAかわいいんだよなぁ。

「はいカットー！」

……ガヤだ。これ、あれだな。チラッとわたのほうを見れば、グッと親指を立てている。やはりか。

ガヤがAとラウールを解放して、オレたち3人になる。

「ニカのご要望にお応えして、年が近くない子を選んでみたんだけど……怖い声出てなかったから成功かな？」

「まあ、そういうのじゃないなって思えるから……。」

「顔は相変わらず怖かったけどね。」

オレとしての本来の目的であるコーヒーを買いながら、今回の反省会？みたいなものに参加。

ガヤとしては二人が他愛もない話をしてればそれで良かったらしいんだけど、会話の内容が思っていたものではなかったらしく。

「まさかラウールがあんなに突っ込んだ内容聞くとは思わなかったんだよねぇ。オレ、出ていきそうになったもん。」

「私もですね、ヤバくねって思いましたよ。」

わたも同じくだったようだ。コーヒーを飲みながら、違う自販機から買ったドーナツをかじりつつ、SnowManへの不安を口にする。

「マジで、SnowManみんなAのこと好きじゃない？」

「いいことじゃん。嫌われてないのはいいことよ。それにそっちの意味の好きじゃないでしょ。」

「そうだといいんだけどねぇ。……ホント、いっそオレとの関係バラしたい。」

「「それはダメです。」」

二人の返答が重なった。思わず三人で見つめ合って笑っちゃったよね。