にかちゃんだよ〜とは言えない① (ページ27)

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お兄さんの憂鬱③ ページ27

sideたまもり

SnowManと食事会ってことでそわそわしていたニカ。その後厳密に言うとMV撮影ということを聞いて、少し落ち着いたかなと思ったけど。

「ガヤもたまもそんなにオレたち引き離したいの？」

「いつかは離れなきゃいけないんだからいま練習しとかないと！離れられなくなっちゃうよ？」

「……分かってるけどさ。」

頭では分かっていても、心はそううまく行かない。オレもわかるけどね。でも突然その日が来たらそれこそ今の比ではないくらいに落ち着かないだろうからね。

と、ピコン！とオレのスマホがメッセージを受信した。なんだ？と開いてみると、ガヤとAちゃんと話し合ったトークルームに画像が送信されたらしい。

トークルームを開いてみれば、そのタイミングでメッセージも添えられていて。

［画像］

Aうまく行きましたか?
これは宮舘さん監修で向井さんに撮ってもらった写真です。

そう添えられて送られてきたのは、Aちゃんが椅子に座り、岩本が立ってグラスと視線を向けあっている写真。監修と撮影の力もあってか、なんとも妖艶な雰囲気だ。

……これ、メッセージなく送られてきたら妬きそうじゃない？実際、オレから見ても、妹になんて視線向けとるんじゃ！ってなりそう。

「ミツー。これ見てー。」

一旦ミツに見てもらうことにした。ひょこっと顔を覗かせたミツは一瞬にして眉間にシワが寄った。んんっ！？って声まで出てる。

「……できてはないんだよな？」

「それならこんな写真送ってこないでしょ。」

ミツでこれならニカはどうなるんだろう。怖くもあるけど反応が気になりすぎるから、やっぱり見てもらおうっと！

「ニカー。Aちゃんが写真撮ってもらったって。」

「なんでたまに送るんだよ。」

そんなことを言いつつも気になるものは気になるらしく、俺が差し出したスマホの画面を見るニカ。

「なんだこれっ！どういうこと！？」

慌てて写真とオレを交互に見て、えっ？えっ？となっている。

話が長引くと大変なので、もちろん宮舘監修向井撮影の写真と言うと、……あいつらか、とちょっと低い声が聞こえてきた。なんか怖いな。3人大丈夫かな。

とりあえず、Aちゃんにはうまく行きすぎて3人が心配だと返しておいた。