ファンになってた��🍆 ページ27
.
いろんなメンツとよく野球観戦に行っていた春はとっくの昔に過ぎ去り、秋。今は専ら家族としか野球観戦には行かなくなったが、それは姉も同じで。
ただその姉、例年とは少し様子が違っていた。
毎年暦の上で秋に入った頃は、応援しているヤクルトがポストシーズン……上位3チームに入って、日本一を決めるための争いに参加できるかで毎日一喜一憂していたのに。
世に言う夏休み期間に行われたSnow Manライブツアーのチケットの当落に一喜一憂していたんだよね。
応募した日から当落発表日までずっとそわそわしていて。もちろん、応援しているチームであるヤクルトや推しの村上選手の個人成績にもそわそわしていたけれど。
毎日自室にこもる前、必ずオレに手を合わせて「当てさせてください、お願いします！」などと何故か祈ってきて。
オレじゃ何もできないしご利益ないって何回か言ったけど、諦める気なさそうで。もう諦めて那須大明神になりきって静かにお願い聞くようになったよね。
そしてその祈願が通じたのか、見事1公演当てた。
当落発表画面のスクショを撮って俺に送りつけてきたし、Snow Manって沼過ぎない？なんて言い出すし。
姉がこんなにジャニーズにハマるなんて。
「じゃあ行ってくるねー。」
「雄登、かわりにヤクルトの応援よろしくね？」
「母さん、オレがどこファンか知ってるでしょ？」
そしてライブの日当日。いつの間にかSnow Manのファンになっていた母と一緒に会場へと出かけていく姉。この二人はヤクルトファンなので今日の試合応援できないことが少し心残りではあるらしい。
それぞれいつものヤクルト応援スタイルとは違うので新鮮だ。もちろん姉はグリーン系。
ヤクルトでもグリーン系のユニフォームがよく出ててるからか、阿部くんと関わる以前からグリーンのものはよく持っていたから、何かちょうどいいやと言っていた。
……ふふふ。さて、オレも行くかな。
Snow Manのライブの「見学」に！
あの二人には言ってないけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みどりの | 作成日時：2022年8月22日 21時
