名前違いの行方【緑】 (ページ18)

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急遽のデート①🍆 ページ18

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今日は阿部くんと約束した日。

「日程確認」グループで確認したんだけど、結局全員の休みが合うことがなかったので、それぞれ個別で日程調整することになって。

宮舘くん･向井くん･丈くんチームと浮所･あとから参加した髙橋優斗チームに別れてそれぞれ別の試合を見に行く事になった。

メンバーに髙橋優斗も加わったことで、浮所がまたファンクラブ開設案を出してきている。そこまで熱心なの浮所だけだからともちろん却下した。

さて、ここはとあるスタジオ。

……やばい、時間的にもう出なきゃいけないのに。

リハーサルが押してしまって、これが終わる頃には試合始まって1時間位経ってそうな雰囲気。球場には何時からでも入れるけど、初っ端から見れないのは悲しい。

ちょっともらった休憩時間中に姉と阿部くんに遅れる旨の連絡を入れた。

……よかった、チケット事前に阿部くんに渡しておいて。阿部くんまで巻き添え食らうところだった。

早く終わりますようにと願いながらリハーサルを再開した。

リハーサルが終わり、ダッシュで部屋から飛び出し、急いでシャワーを浴びて出る準備をする。それはもう自分でも信じられないくらいの速さで。

メンバーもやべーやつみたいな顔で見てきたけど、そんなのお構いなしに挨拶してすぐに球場へと向かう。

そして予想した通り、試合開始1時間ほどで球場にたどりついた。いつも取ってるあたりの席だからゲートや通路は迷うことはなくて。

通路を抜け、客席に入ってスコアボードを見ると、すでに点数が入っていた。この2点はどうやって取ったんだろうな。

チケットの座席番号と実際の席を見比べ進んでいき、席番的にビンゴの範囲にたどり着いた。列数的にはもうちょっと前。姉と阿部くんが見えないかと前の方を見ると。

……いた。

阿部くん、オレの席に座ってるみたいだけど。