君の声から始まった① (ページ7)

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再会はすぐ② ページ7

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「お疲れ様です。」

「おつか……姉ちゃんかよ！」

「「え！？」」

私が挨拶した相手は弟、そして岩本さんと深澤さん。

弟は流石に私だと気づく。だが両サイドにいた岩本さん、深澤さんはすぐにはわからなかったようで。

数日前にほんの少しだけ会っただけだし、メイクも違っていれば服装も違う。そう考えればよく阿部さんは私だと分かったな……。

「あーどうもー深澤ですー。お姉さんもかあいいですねー。」

「いきなり言うのかそれ……。あ、お疲れ様です。」

「どうも……。」

なぜかかわいいと言われる。意味わからなくて固まっていると、岩本さんが何言ってんだ(意訳)と突っ込んでくれた。いきなりかわいいと言われたことなんてないから、どうも以外の言葉が全く出てこない。

「ふっかさんさ、姉ちゃん引っ掛けないでよ。引っかかるとは思えないけど。」

「そんなのわからないだろ！」

「弟と仲良くしてもらってるようで何よりです。それでは……。」

挨拶したし私にはケーキが待っている。当たり障りのない感じでその場を去ろうとしたのだが。

「そうだ、このあと俺達ご飯に行くんですけど、一緒にどうですか？」

まさかの深澤さんからの提案。岩本さんもどうです？と乗ってきて。よく知ってるのは弟1人のみ。しかしこの人たちはきっといいお店を知っているだろう。そうなると欲出ちゃうよね。

「もちろんお姉さんの分は俺らが払うんで！」

「それなら……って言うと図々しいんですけど、行ってもいいですか？」

「ありがとうございまーす！」

そう言った深澤さんは、用を済ませたら行くので、と岩本さんとともに小走りで去っていく。残されたのは私と弟。弟が店の場所は知っているみたいなので二人で行くことになった。

その道中、Snow Manのメンバーの話になり。

「ふっかさんはまじでやめてよ。そうだな、舘さんか阿部ちゃんかめめなら許す。」

「何言ってんの、アイドルなんだから全員だめでしょ。」

深澤さんで麻痺してしまったのか、もし付き合うのならと三人の名前を上げた弟。即座に真顔で否定すれば、ふっかさんのせいで感覚おかしくなってると頭を抱えた。

あんなナチュラルにかわいいとかよく出るよね。あ、でも弟にもかわいいって言ってた(入れ替わったとき聞いた)から、多分ダブって見えるだけ。他にもたくさんかわいい男の子と女の子を見てきただろうし、きっとそうだ。

そうこうしているうちにお店に到着した。