君の声から始まった① (ページ15)

今日:3 hit、昨日:5 hit、合計:96,638 hit

クイズ企画③ ページ15

.

私、くじ見ないで開けてたから宮舘さんの読み上げで自分のチーム知ったよね。

「やったあー！」

「マジかぁ！」

拳をぎゅっと握って喜んでいるのは阿部さん。対照的にショックを受けているのがラウールさん。

他のメンバーのときは割と淡々と進んでいたのに私のときだけ無駄に大きなリアクションで。佐久間さんがそこに突っ込んだ。

「ちょっと黒子ちゃんのときだけリアクション大きくない？」

「この中で一番戦力になるのは黒子ちゃんでしょ？」

「ラウール！……まあそのとおりなんだけど！」

このあともちょっとしたやり取りがあってオープニングパートが終わる。

チーム分けの最終結果としては、阿部さんチームに深澤さん、向井さん、佐久間さん、私。

ドラマ班という3人組が見事に集まったらしく、阿部さんがこれはうるさいですねーなんて言っていた。

そしてラウールさんチームが渡辺さん、岩本さん、目黒さん、宮舘さん。

これは終わったわ、とつぶやいたラウールさんに対してまだわかんないぞ、とチームメイトたちがなんとか頑張ろうとしていた。

そして二部構成のうちの第一部、ファイブリーグが始まろうとしていた。

「はい！では早速第一部、ファイブリーグ！答えが5文字になる問題が出るので、1番目の席に座っている人は1文字目、2番目の人は2文字目……というふうにそれぞれ1文字ずつ答えてください！」

準備が整ったところで阿部さんの簡単なルール説明でファイブリーグが始まった。

ハの字型に並べられた席の、カメラから向かって右側が阿部チームで、5番目が私の席。あまり目立たないように端っこだけど、黒子の時点で目立つよね。

ちなみに問題は過去のネプリーグで出された問題からの出題らしい。

……それなら、1問目は解けると思っていいかな。ドキドキしながら、真ん中のモニターに問題文が出されるのを待つ。

「第1問！北海道の富良野が有名、6～8月が見頃のこの花は？」

阿部さんが問題を読み上げるとともに、モニターに紫色の花の画像が映し出される。

家で見ているときと同じノリで声が出そうになったが直前でどうにか引っ込めて、5文字目の「ー」を書く。

「あれ、ペン止まっている人がチラホラ……。」

「ちょっとみんな！？」

リーダーの二人が少し慌てていたものの、実際に解答オープンしたら全員正解。よかった……。