25話。興味 ページ27
〜数時間後〜
カタカタと、無機質な音が小さな部屋に響く。つらつらと入力されている長い内容も、もうすぐ終わりを告げる。
タン、とEnterキーを押した。
A「…しっ！終わったぁー！」
私はぐぃーっと体を伸ばし、イスにもたれかかる。
この施設のものではなく、私物のもので溢れたこの部屋はとても居心地がいい。
A「あとは送信してっと…よし、OK」
送信を済ませ、机の端に置いてある時計に目をやる。短い針は1時を指していた。
ヘッドホンを外し、パソコンの電源を切る。
A「この時間じゃ、午後練はもう始まってるかな？」
私はおもむろにウィダー2個と、カロリーメイト1箱を取り出し、食べ始める。
A「夜ご飯はちゃんと食べなくちゃ」
空になったパッケージたちをゴミ箱に投げ捨て、ユニフォームに着替える。
練習に来てるのは瞬木隼人と野咲さくら…。
キュッとシューズの紐を結ぶ。
A「んじゃ、このAさんが直々に指導してあげよっかな〜？」
上のジャージを羽織り、部屋を出た。
外に出ると、キャプテンがさくらに一生懸命何かを説明していた。
A「おーい」
私は手を振りながらグラウンドに近づき、声をかけた。すると、キャプテンがいち早く気づき、こちらに駆け寄ってきた。
天馬「！A！来てくれたんだね！」
A「えー？途中から行くって言ったじゃーん！葵さんから聞いてたでしょ？」
天馬「まぁ、そうなんだけどさ！来てくれてよかったって思って！」
A「良かったでしょー？さっ、練習しよっ…か…」
天馬「？A？」
…練習しようと言っても、キャプテンはもちろん、剣城君も神童さんも瞬木隼人と野咲さくらの指導で手一杯だ。
瞬木君は前回主人公(仮)だったから…。
A「キャプテン、2人、今どんな状況？」
天馬「えっと…とりあえず、基本的なパス回しと、ドリブルはできるようになったと思うけど…」
A「りょ。キャプテンは、野咲さんにそのまま基礎を教えてあげて」
天馬「え？」
A「瞬木君。私と特訓しよう？」
全「「「！」」
私は瞬木君の前にボールを持って立った。
瞬木「えー…と、なんで、俺？」
瞬木君は明らかに困った様子を見せる。
A「んー…。これから、君が私の、ライバルになるかもしれないから…かなっ？」
瞬木「…」
ニコッと笑顔を浮かべる私を警戒した顔で見つめる。
あはっ♪私やっぱり、貴方のこと興味あるかも♪
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美華 - 小説読ませて頂いています！とっても面白いです！ こんな神小説作れるなんて凄いです）！！ (2017年10月16日 20時) (
レス) id: f842ee8909 (このIDを非表示/違反報告)
楓怜(プロフ) - ホントですか!?ありがとうございます!!(^▽^) (2015年12月13日 20時) (レス) id: 0f0760b7bc (このIDを非表示/違反報告)
フェイシア(プロフ) - 楓怜さん» 読ませていただきました!!めちゃ面白かったです!! (2015年12月13日 20時) (レス) id: 72fe669cd3 (このIDを非表示/違反報告)
楓怜(プロフ) - ありがとうございます!!m(*_ _)m (2015年12月13日 19時) (レス) id: 0f0760b7bc (このIDを非表示/違反報告)
フェイシア(プロフ) - 楓怜さん» もちろんです!!読ませていただきます!! (2015年12月13日 19時) (レス) id: 72fe669cd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辻本ロサンゼルス | 作成日時：2015年9月19日 7時
