11話。3人の役目 ページ13
Aside
キャプテンの背中を見送り、背を向けて歩き出す。
手に持ったままのスマホのロックを解き、再びスマホを開く。ホーム画面をじっと見つめる。
A「…心配には及びません。私が必ず、青い星を救ってみせます」
プツン、と電源を切ったスマホを握りしめ、自分の部屋へと向かう。
A「…にしても、神童さんが話ねぇ…」
このチームのことについてしか考えられないなぁ。
A「…」
どれ！いっちょついて行って見ますか！！
私は踵を返して、軽い足取りでキャプテンが通った道を重ねて歩いた。
A「…」
やっぱり…ね。
私の予想という名の矢は、見事まとを当てた。
神童「監督！代表選考をやり直してください！今のチームでは勝てません！」
黒岩「代表の再考は無い。奴らには潜在能力がある。お前たちには、それを引き出してもらいたい」
天馬「潜在能力…？」
そうそう。君たちの役割は、とても大事なものなんだから…これからなんだからさ。
剣城「そこまで彼らを評価する根拠は、なんですか…！」
神童「聞くまでも無い…監督がそこまでいうなら、試合は全て、俺たち3人でやります！」
A「！…あはっ、だってさ。どうする？」
神童さんの声が響く廊下に現れた人物に、それだけ言葉を向けて、スタジアムに足を向けた。
A「ノンノン、みなさーん！」
全「「「！」」」
突然現れた私の存在に、3人はバッと後ろを振り返り、私を凝視する。
剣城「白菊…！？」
A「答えを急いじゃダメだよー！まずは自分で考えてみなよ！インスピレーションを働かせてさ…！」
私は自分のこめかみを人差し指でトントン、と叩き、神童さんたちを見つめる。
A「安心しなよ。あなたたちがどんなに考えようと、何をしようと、結末が変わるわけじゃ無いんだからさ…♪」
神童「っ…」
私の目を見て息を呑む神童さん。
A「ほら、現に特訓しに来た健気なプレイヤーがいるんだよ？」
天馬「え…」
彼はボールを持つ手に、強く力を入れていた。
井吹「ジャパンのキーパーは俺だ！」
剣城「井吹…」
A「じゃあ、私はこれで失礼するね。でも、一つだけ…監督の言っていることは、間違いじゃないと思うよ」
私はそれだけ言って、スタジアムを後にした。
A「さて、試合が楽しみだなぁ…♪」
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美華 - 小説読ませて頂いています！とっても面白いです！ こんな神小説作れるなんて凄いです）！！ (2017年10月16日 20時) (
レス) id: f842ee8909 (このIDを非表示/違反報告)
楓怜(プロフ) - ホントですか!?ありがとうございます!!(^▽^) (2015年12月13日 20時) (レス) id: 0f0760b7bc (このIDを非表示/違反報告)
フェイシア(プロフ) - 楓怜さん» 読ませていただきました!!めちゃ面白かったです!! (2015年12月13日 20時) (レス) id: 72fe669cd3 (このIDを非表示/違反報告)
楓怜(プロフ) - ありがとうございます!!m(*_ _)m (2015年12月13日 19時) (レス) id: 0f0760b7bc (このIDを非表示/違反報告)
フェイシア(プロフ) - 楓怜さん» もちろんです!!読ませていただきます!! (2015年12月13日 19時) (レス) id: 72fe669cd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辻本ロサンゼルス | 作成日時：2015年9月19日 7時
