たとえどんな事があったって ※要様しってーん ページ14
････コンコン、
喜多川先生がノックをしても、もちろん返事はない。
そっと病室のスライド式ドアを開けて中に足を踏み入れれば、少し広めの個室だった。
僕たちを遮る様に引かれた白いカーテンを軽く掴んで開けば、いつもの笑顔はそこになく
ただただ、静かに寝息を立てていた。
喜多川先生が遠慮がちに響の頬に触れても、全く反応しない。
「･･･ほんと、バカだよなぁ･･･」
「･････」
「でも、バカほど強い者もいないよな･･」
「先生･････」
「本当に、お前は何でそんなに強いんだろうな」
椅子に座りながらそっと誰かに問いかけるように呟けば、喜多川先生は気の抜けたような笑みを零す。
白いベットシーツに散らばった、クセのある長い髪の毛を拾い上げながら
喜多川先生は少し震えた声で祈るように髪の毛を自分の額に当てる。
「先生･･･？」
「･･･ほんっと、･･･俺も教員生活そこそここなしてきたつもりだけど･･、･･･お前ほどのバカは初めて見たぞ･･」
「･･･」
「女のクセに････、･･･っ男相手でも怯まないんだからな･･･」
「先生っ、･･あの･･･「要ちゃん」
「え･･･？」
「････いいの。今は黙ってていいんだよ」
陸奥君は口の前で人差し指を立てながら、泣き出しそうな笑顔でそう告げる。
二人の静かな声が僕の鼓膜を揺さぶるたび、涙腺をきつく縛った糸が緩んでいくようだった。
「でも、･･･怪我するのは関心しねーぞ･･？バカ娘･･･」
「･･･もしお前が退学なんてことになったら･･･、･･･俺は黙ってねぇぞ。」
「意地でもお前を守ってやる。･･･俺が職を失ったとしても、お前を学校から追い出させるような事はさせねぇからな･･。安心しろ」
雨に注意。 ※要様しってーん→←頑張ったんだ ※要様しってーん
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ピエロ＠39猫 - PART1からみてます！要ちゃん可愛いですよね・・・（2828←私も2Gの作品書いてるんですよ・・・！もし機会があればコラボしませんか・・・？← (2015年4月7日 10時) (
レス) id: ec2178c5dc (このIDを非表示/違反報告)
のん太ロース - 面白いです！要ちゃん可愛い(*´ч`*)是非、イラストを描かせて頂きたいです！ (2015年3月2日 21時) (レス) id: 49e6420f10 (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - ソノアさん» 返信送れて申し訳ありません!目を通していただけて嬉しいです。更新は気まぐれでめちゃめちゃ遅いですが、よろしかったらこれからも覗いていってください (2013年9月28日 17時) (レス) id: 925ca6d57c (このIDを非表示/違反報告)
ソノア(プロフ) - 読みました!シリアスも時々入ってて面白いです!がんばってください!ずっと応援してます!店長と要ちゃんかわいい/// (2013年9月18日 23時) (レス) id: 8fe787e309 (このIDを非表示/違反報告)
響(プロフ) - ありささん» 詳しい感想ありがとうございます!主にギャグですが私自身シリアス雰囲気の物が好きなのでたまに偏りがちですが、何とか頑張らせていただいています。 (2013年8月24日 20時) (レス) id: 925ca6d57c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：響 | 作成日時：2013年2月7日 23時
