【刀剣乱舞】私、審神者になります！ (ページ7)

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六話：来派兄弟と本丸生活① ページ7

本日、近侍加州清光。

加州「主、ちょっとは落ち着きなって。さっきから見ててこっちが落ち着かないんだけど」

貴「えぇ、だってみんな大丈夫かな…？もしかして今頃ボロボロになってたりしたら、あぁどうしよぉ」

加州「はあ、もーほっとこ」

　この原因は数時間前ことである…

　私と加州とで第一部隊の出陣準備をしていた。今回は夜戦の、池田屋三条大橋の出陣だ。

貴「第一部隊、五虎退、今剣、平野藤四郎、厚藤四郎、へし切長谷部、薬研藤四郎、そして部隊長は愛染国俊で池田屋の記憶三条大橋に出陣してもらう。準備ができ次第向かうように」

加州「刀装は全員投石兵を準備してるからね」

愛染「俺が隊長…池田屋三条大橋…。なあ主さん、出陣する場所ってあいつ、国行がいるとこだよな？」

　愛染国俊が少し下を向いて真剣な表情で私に話しかけた。
　三条大橋にはもう何度も行っているが愛染や蛍丸の兄弟刀の明石国行が来ていない。

貴「愛染、準備の前にちょっと話そうか。他のみんなは引き続き準備してて～」

　みんなは私の指示に従って準備を続け、私と愛染は庭へと出た。

貴「実はね、蛍丸にね頼まれたんだ」

――蛍丸「ねえ、今度池田屋三条大橋に行くんでしょ？それでお願いがあるんだけど」

　私は何、と言って話を聞いた。

　蛍丸「本当は俺も行きたいけど夜戦では俺は戦えない。だから、国行を愛染に迎えに行かせてあげて。愛染は寂しくないって強がってるけど本当は会いたいはずだから」――

愛染「蛍丸がそんなこと…全部見抜かれてたってことかよ」

貴「だからお願いできる？」

愛染「しょうがねぇな！あいつだって今頃俺らに会いたがってるかもしんねぇしな」

　愛染はそう言いながら私に背を向けた。その時、微かに愛染の涙が見えたが私はそっと見守っていた。

長谷部「主、ではいってまいります。私が活躍しｔ――」

薬研「はいはい、早くいく～」

　薬研が長谷部をそっちのけながらみんなは三条大橋へと出陣した。

　そして冒頭に戻るのである――

　私は相変わらず一人で心配ばかりしていた。その時加州が障子をガラッと開けた。

加州「第一部隊が帰ってきたよ。早くいくよ」

貴「あー！ちょっと待って！」

　私は加州と一緒にみんなの出迎えに行った。するとそこには中傷や軽傷になったみんなの後ろにもう一人ついてきていた。

？「ここが愛染や蛍丸が住んどるとこか？えらい広いとこですねぇ」