【刀剣乱舞】私、審神者になります！ (ページ5)

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四話：加州清光と本丸生活ページ5

本丸に来てまだぎこちない私を、近侍の加州が案内してくれた。

加州「ここが稽古場だよ」

　私が稽古場を覗くと、長谷部と燭台切が手合わせをしている真っ最中だった。
　相変わらずのイケメンっぷりだ。思わず見入っていたら二人が私と加州に気づき、こっちに来る。

長谷部「主！こんなところに何か御用でも？」

燭台切「長谷部君は相変わらず主に会うとうれしそうだね」

加州「今は主を俺が案内して、たまたま二人が稽古してたの」

　私によって来る長谷部を遠ざけるように私と長谷部の間に加州が入ってきた。

貴「まだ来たばかりで、場所とかいろいろと覚えなきゃいけないから。じゃあ二人とも稽古頑張って」

　私は二人に手を振ると笑顔で振り返してくれた。そして、また加州と歩き出す。

加州「だいたいこんなところかな？またわかんないことあったら、本丸一番に来た俺に言って」

　加州はにこっと笑ってそう言った。そうだ。加州が私にとって初めての刀剣男子。
　今はたくさん増えてみんなといるけど、最初は一人だったんだ。

貴「加州、ありがとう。今日の私のこともだけど、みんなの面倒見てくれて」

加州「っ！別に俺がしたくてやってただけだし…」

　そう言いながら加州は少し私の反対側を向いて、首に巻いていたもので顔を隠した。
　耳まで赤くなってる。
　私がニヤニヤと笑っていると、コツンと頭を殴られた。

加州「もう、ほら行くよ～！」

貴「ふふ、待ってよ」

　今日は少しだけ加州と仲良くなれた気がする。
　これからもっと仲良くなっていきたいと思った。