【刀剣乱舞】私、審神者になります！ (ページ22)

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二十一話：もう一度あの場所へページ22

私は学校の行事や、テストなどで忙しい日がつづき、刀剣乱舞を開くことができずにいた。

貴「うーん、今日はこのくらいにして寝ようかな？」

　私は苦手科目の勉強に区切りをつけて、カバンにしまった。

　そして、真っ暗の画面のパソコンを見たが、だんだん本丸のことを思い出すことが辛くなっていた私はその日はすぐに眠りについた。

貴「ごめんね。みんな…――」

　なんだろう、とてもふわふわしてるような…。

　暖かくて、どこか懐かしくて。

？「……―」

　誰かが話している声がする。

　そして、その声は知っている人たちの声。

　私は勢いよく飛び起きた。

加州「うおぉ！急に起きたらびっくりしちゃうじゃん」

貴「…今私の前にいるのは加州だよね？」

　畳のいい匂いの部屋や短刀たちの笑い声がする庭、木刀がぶつかり合う音のする稽古場、何度懐かしんでいたことか。

加州「また会えたね、主っ」

　加州はにこっと優しく笑いかけてくれた。

　私は加州に飛びついて大声で泣いた。それはもう小さな子どものように。

加州「もう顔ぐちゃぐちゃじゃん」

　そう言って私を優しく包み込んでくれて、おまけに頭をなでてくれた。

　私が落ち着いたのと同時にこんのすけが現れた。

こんのすけ「あるじ様、お久しぶりです。少しお話してもよろしいですか？」

加州「じゃあ俺はみんなのところにいるから、ゆっくりしてからでいいよ」

　加州は障子を閉めながらそう言った。

貴「こんのすけ、私、霊力が戻ったの？だからここにこれたの？」

こんのすけ「私にも詳しくはわかっていないのですが、あるじ様を見たところ、回復しているご様子です」

　私は嬉しさのあまりまた涙が出そうになった。

こんのすけ「政府からの通達ではこれからは好きな時に本丸と現実世界を行き来できるそうです」

貴「え！？どういうこと？じゃ、じゃあもう心配いらないってこと？」

　こんのすけは何らかのシステム上の不具合もあったのかもしれないと言った。

　難しいことは抜きにして私は心の底から嬉しかった。

こんのすけ「次から私に行って下されば帰る手配をさせていただきますので」

　こんのすけとの話を終えて、私は一目散にみんなのいるところへ走った。

　みんなと会える！画面の向こう側じゃなくて目の前で会える！

貴「みんな！久しぶり！」

　私はみんなの集まっている広間の障子を勢いよく開けて飛び込んでいった。