【刀剣乱舞】私、審神者になります！ (ページ13)

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十二話：全く違う場所ページ13

私はまたあの部屋の前の扉に来た。

　もう迷うことなんて何もない。

こんのすけ「あるじ様、もう大丈夫でしょうか？」

　私はまっすぐ扉を見つめながら大きく頷いた。

貴「どうなるかわからないけど、とりあえず自分なりに頑張ってみるよ」

　私は本丸を後にし、暗闇の中を進んでいった。

貴(ほんとに気味が悪いくらい真っ暗…)

　しばらくして一点の光が見えて私は暗闇から抜け出した。

貴「やっと出れた…。けど、あっちの本丸と瓜二つだ」

　私は不安だらけのまま影の本丸中を歩き出す。

貴「ここって、自分の部屋と一緒だよね？」

　障子を開けるとそこには刀剣男子が座っていた。

加州？「やっときたね。待ちくたびれたよ」

　私は見慣れた顔を見れて安心したが、いつもの加州とどこか様子が違う。

加州？「戸惑いを隠せてないって感じだね。説明するから座りなよ」

　いつも優しく話しかけてくれる加州じゃなく、凍り付いたような冷たい視線――。

貴「あなたはいつもの加州とは違う…よね？」

加州？「向こうの俺たちだとは思わないことだよ。ただでさえ今嫌なのに…」

　加州は何かぼそぼそと言ったが私には聞こえなかった。

加州？「俺たちはあんたが作り上げた言うなれば偽物。あんたには俺たちが出陣するときに一緒について来てもらって霊力を回復させてね？」

　そう言うと早速出陣することになった。

　私はあまり理解しないまま加州と一緒に出陣部隊のところに行った。

　そして私は出陣先で地獄を見ることになる。