第4話 鋭い痛み ページ6
ー大倶利伽羅Sideー
主に報告した後、手入れ部屋に行くとあの女が起きているか確かめようとした
「折れなかったんじゃなかったのか……」
「少し、残念。」
俺はその言葉を聞いて、怒りが沸いて来た
普段なら勝手にしろと思い、何も言わずに主からの伝言を伝えるだけなのに
あの女とは出会ったばかりなのに
勢い良く襖を開けると驚いた顔をした女が俺を見ていた
すると、女はガクガク震え始めた
そういえば、夜伽疑惑があったか
男が怖いのか
許せん、前任
どれだけ、こいつに酷い仕打ちをしたんだ
近寄ろうとするとアイツは怯えて
「近寄らないで！！」
大「！！」
涙目になりながら、自分の体を抱き締めてさらにガタガタと震えていた
「……っ、怖い……助けて……」
大「……………」
なぁ、向こうの俺はちゃんとアンタを守っていたのか？
こいつが審神者から夜伽に呼ばれた時、どうしていた？
何も出来なかったのか？
それとも俺を楯にして夜伽の相手をさせられていたのか？
抵抗したら俺を折られたのか？
だから、俺と会った時に泣いていたのか？
あるいは向こうの俺が審神者の目を盗んで逃がしたのか？
審神者がお前を連れ戻そうとこちらに攻め込んで来たらその時、俺は……
大「もう、大丈夫だ。だから、安心しろ。お前の怖いモノは俺が斬ってやる。だから……」
抱き締めてこいつを安心させようとしたら暴れ始めた
「離して！！」
大「お、おい！！落ち着け！！」
「逃げて！！」
大「はぁ！？」
ドサッと気付けば、女に押し倒されていた
女は瞳を紅く染まっていた
闇堕ちしたのか？
大「お、おい……お前、その瞳は……」
「私は離してって言った……逃げてって言った……私は血に飢えた獣同然……アナタの血……チョーダイ？？」
大「！？」
血？
何の話だ？
「イタダキマス♪」
ブツリッ
鋭い痛みが首筋に来た
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ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
続く (更新停止中)
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作者名：burrakucat | 作成日時：2017年7月4日 11時
