第2話 儚い刀 ページ4
ー大倶利伽羅Sideー
今日は俺が隊長、五虎退(極)・薬研藤四郎(極)・愛染国俊(極)・蛍丸・光忠で関ヶ原に行くと、いつも様子が違っていた
敵がとある１ヶ所に集中して集まっている？？
五「お、大倶利伽羅さん。何だが、敵の様子が変です……」
薬研「森の方へ集中して集まっているが……あの森に何があるんだ？？」
光忠「とりあえず、行ってみよう！！」
大「ああ！！」
森に行くと、一人の女が検非違使と戦っていた
刀を持っているが……
大「！！」
横腹から血を出しているし、横から大太刀が
あのままじゃ、ヤバい
大「俺一人で充分だ！！」
「大倶利伽羅……ッ……会いたかった……嬉しい……もう、会えないって思った……」
俺を見た瞬間、女は嬉しそうに涙をポロポロと流していた
大「！！……誰だ？？」
俺がそう言うと女は目を見開き、何かを悟ったかのように“あ、違う……”と呟き、今度は何処か諦めた表情で
「私の愛した大倶利伽羅じゃあ、ない……ごめんなさい……大倶利伽羅……さようなら……」
大「あ、おい！！」
女は気を失い、倒れ込んだ
焦った
こいつは俺たちと同じ刀剣の付喪神なら折れるんじゃないのかと思った
光忠「伽羅ちゃん、大丈……って、その子は？？」
大「分からない。だが、俺たちと同じ付喪神かも知れない。」
薬研「一人でこんな森の中に居るのは可笑しくないか？？」
全「！！」
蛍丸「もしかして、ぶらっく本丸から逃げてきたんじゃ……」
薬研「それだけじゃない。身体、見ろよ。紅い痕がチラホラ付いてやがる。」
全「！！」
五「も、もしかして……女人ですから……そ、その夜伽に……」
愛染「マジかよ……」
「……っ、大倶利伽羅……何処にもいかないで、独りにしないで……」
全「！？」
女は涙を流しながら、俺にすがり付いて来た
大「……本丸に帰って報告する。この気を失っている女について、主に保護してもらえるか聞く。」
光忠「そうだね。」
俺は気を失っている女を抱き上げた
大「……軽い。」
なぁ、アンタの言う大倶利伽羅はどういう存在だったんだ？
涙を流すほど、大切な存在だったのか？
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(￣▽￣＝￣▽￣)
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作者名：burrakucat | 作成日時：2017年7月4日 11時
