悲哀の焔【鬼滅の刃】【オリキャラ】 (ページ6)

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山奥にて　五ページ6

それから、また泣き喚く我妻を何とか落ち着けて
俺達は別れた。
まだ夜だったから、取り敢えず寝る場所の確保を
した…と言ってもただの洞窟だが、一応寝れる。
後は何故かポケットに栄養剤？らしきものが
あったから、それを飲んで寝た。
…で、次の日。

「…ん？」
こっちに近付いて足音で目が覚めた。
何だ、鬼か…？いや、鬼は確か昼間は動けない筈…。
と、思考しつつ身構えていると足音が止まった。

「…あっ、此処に居たんだ！」
「はぁ…何だ、我妻か」
「逆に俺以外に居るのッ！？」
「居ないから、安心しろ」
「うん…あっ、そうだこれ！住むならさ、必要だと
思って…！」
…どうやら我妻は、帰らずに俺へ必要そうなものや
食料を買ってきたらしい…。
多分大正の時代にあった保存できる類いの食料を
沢山…兎に角沢山、持っていた。
「…買い過ぎじゃないか？」
「…正直、俺はまだ反対してるけど…焔雷さんみたいな
人が自由に動けないのも事実だから、せめて
俺にできることをさせてほしい」
あんなに泣いていた奴が急に真面目な顔になって、
俺は柄にもなくドキッとしてしまう。
「…我妻…」
「いやそこは善逸！ぜ！ん！い！つ！名前で
呼んでくれよぉお！！！」
「え、あ、ごめん…それから、ありがとう」
「ッッッ結婚する！？！？！？」
「なっ、そう言うのは好きな人に言え！！」