推しに勝てるわけないでしょ【宮侑】

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治「自分じゃ分からんやろうけどめっちゃツムの事見とったで」

『え、』

角「侑が告る前からね。見てる方がむず痒かった」

『そんなに？！』




無自覚でそんなに見てるとか…

なにが "寧ろ鋭い方かも" だよ！

だめだ恥ずかしくて死にそう




治「告るんやろ？」

『無理』

治「はあ？！推しにはあんな好き好き言う癖にツムには言わんのか！？」

『推しと侑一緒にしないでよ！』

角「乙女かよ」ｶｼｬ

『乙女以外の何者でもないわ！ってか撮るな！』




数分前自分を恨む、この2人に話すんじゃなかったと




治「でも言わな伝わらんやろ」

『それは重々承知しておりますが…』




でもそんなすぐ言えない、自分自身この感情にまだついていけてないんだから




治「俺ら明後日には帰ってまうんやで？早よ言わな後悔するん透やぞ」

『わかってるよ、でも…欲を言えば半年くらい時間欲しい…まず自分を落ち着かせたい…』

治「なっが！え、長ない！？角名も何か言うたれや」



角「…半年あれば言えんの？」

『…多分』

角「多分じゃ駄目。言えんの？言えないの？」




倫太郎は目をキュッと細めてジーッと見てくる

稲荷崎ってなんでこう目に圧がある人ばかりなの

半年…半年か…うん、半年なら…




『い、言える…予定…』

角「…」ｼﾞｰ

『言えます！言えますからその目やめて！』

角「早くそう言いなよ」

治「(角名こっわ…)」




倫太郎の鋭い視線から解放されて体の力が一気に抜けた

1番話しちゃいけない人に声かけてしまった

もしかして倫太郎と京治はグルだったのかな…いや考えすぎか




治「？せやけど半年後会える保証ないやん」

角「春高あんじゃん、そん時で良くね？」

治「…！せやなw」

『え、でもまだ決まってないよね？』




倫太郎と治は真っ直ぐと私の事を見て




「「俺らが負けるわけない」」




そう言った2人は自信に満ち溢れていた

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