治のおかげやね【宮治】

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月日は流れ、季節は12月


年明けにある春高には出場する事は出来なかったが、冬休みだろうとハードな練習は変わらない


部活が終わり、クタクタな体を動かしながら家に到着



鍵を開けて入ろうとした





『(あれ…開けたまま家出たっけ？)』





鍵を回したらドアが閉まったのだ





挿した鍵をもう一度回してドアを開ける






ｶﾞﾁｬ




『え、』




「おかえり、ご飯作っといtバタン！！！





何が起こったのか分からずドアを閉めてしまった…




うちは1kの賃貸アパートで廊下にキッチンがあるタイプ


なぜか扉を開けた先の廊下に人が立っていて、ご飯を作ってると言っていたのだ


部屋間違えたか？と思い部屋番号を確認するが、何度見直しても私の部屋だ


もう一度扉を開いて確認する






「なんで閉めてんねん」

『いや…え、なんでおるの？』

「鍵あるからに決まっとるやん。てか早よ食おうや！」





そこにいたのは紛れもなく魁斗さんだった

頭の中が何でいるの？でいっぱいになる



ってかスペアの鍵返してもらったよな？






魁「なに難しい顔しとんの？早よ座り」

『スペアの鍵もろたよね？…なんでおるん…？』

海「あーそんな事か」





いやいやいや！そんな事で収まる話じゃなくない？！





海「スペアのスペア作っとったからな〜」

『………は？』

海「なんかあった時助けられんやん？もっと喜んでくれる思とったのになんやその顔〜」




血の気が引くってこーゆう事なのだとこの時初めて知った


この人はやばい


今すぐ部屋から追い出さないと





『か、返せしてや』

魁「嫌や」

『勝手に部屋おられたら困る…』

魁「やって桃花が会ってくれんやからやん」

『…早よ返して！！』

海「…チッ」




魁斗さんからスペアのスペアを受け取り、その日は帰らせた


魁斗さんが帰った後、怖くて何もする気が起きなかった

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