治のおかげやね【宮治】

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宮家に着いて北さんがインターフォンを押した



治「笠原！！」



出てきたのは治で、勢いよく抱きしめられた




治「今日は俺がそばにおるから…安心してや」

『…ありがとう、』

治「…北さん、笠原送ってくれてありがとうございます！」

北「ええよ。笠原、連絡きても返したらあかんからな」

『はい、』

北「ん…今日は治んちでゆっくり休ましてもらい」

『…はい、』



北さんは軽く頭を撫でて、来た道を戻っていった



治「…中入り、腹減ったやろ」

『ありがとう』



宮家にお邪魔してリビングのソファに腰掛ける

急に来たのに治は手際良くご飯の準備をしていた



『あれ、侑は？』

治「ツムなら角名の家泊まり行ったで。アイツおらん方が笠原も落ち着く思うて」




落ち着くというのはきっと元カレの話をしてないからだろう

気を利かせてくれたんだな…




『ありがとう、』

治「ええよ、飯出来たから席座りや。食わんと元気も出んやろ」

『おん』



テーブルに置かれた豪華な食事

わざわざ作ってくれたんだと思うと気持ちが少し軽くなった




「『いただきます！』」



治が作ってくれたご飯は凄く美味しくて、お腹を満たしてくれて…


その温かくて優しいご飯に涙が出た




治「！？な、なんで泣いとるん？！」

『ごめ、、ごめん、美味しくて、』

治「…もっと食べり」

『うん、食べる、』




さっきまで食欲もなかったのに私は完食した

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