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貴方side
家族が私の中に入って、体が軽くなった
私の心の中にはいつだって家族が一緒にいてくれる
こんなに…心強くて暖かい気持ちになる
＿＿＿＿これからは強い心で歩いて行ける
貴「倫太郎」
角「魅音」
貴「私、頑張るね」
角「…うん」
私は母の形見のイヤリングを片方だけ外す
貴「これ、倫太郎が持ってて」
角「でもこれって…お母さんの形見なんじゃ」
貴「そう、私の大切な宝物。私がもし、迷っていたらこれを渡して欲しい」
角「それってどういう…」
貴「…相手は特級。しかも夏油さんが使役してる呪霊。だから、私も本気でいかないとここに居る人達全員死.ぬ」
角「…」
貴「だから、ね…私が迷った時、倫太郎がこのイヤリングを渡して。無茶なお願いなのは重々承知してる。でも、大切な人から渡されたい」
角「うん…うん、」
貴「必ず倫太郎にまた会いに行くから…また一緒にいられるように…」
私は倫太郎にイヤリングを渡した
貴「…じゃあ…行ってくるね」
動くようになった左足をつき、まだ重たい体を起こす
角「魅音！」
ｸﾞｲｯ
倫太郎に腕を掴まれ、抱きしめられた
角「必ず…無茶はしないで…！魅音の事、ずっと待ってるから！迷っても、俺が魅音を見つける！」
貴「、うん！必ず倫太郎の元へ帰る！約束する！」
体を離し互いを見つける
角「約束…だからね…」
ﾁｭｯ
貴「な、！！」
角「誓いのキス…みたいな？」
貴「〜〜！急にするのは反則でしょ！」
角「えーいいじゃん、俺達好き同士だし」
貴「馬鹿…！行ってきます！」
角「いってらっしゃい」
いつもなら私が行ってらっしゃいと言うけど
今回は逆だね
こんな時に笑っちゃうなんて
倫太郎は凄いなぁ
貴「行ってきます」ﾎﾞｿｯ
私は屋上から飛び降りた
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作者名：ぶり | 作成日時：2021年3月3日 2時
