化け物は暖かさを知る3【角名倫太郎】 (ページ34)

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貴方side

母「ごめんね、1人にさせてしまって」
父「俺達は魅音を守れなかった」
兄「ずっと一緒にいてやろうと思ったのに」
弟「姉ちゃんと離れるのが寂しかった」

突然現れた家族は私にこう伝えてきた

母「私達はね、魅音の事が大好きよ。だから、呪ってなんかないの」
父「魅音が1人にならないよう、俺達は魅音のそばにいようと決めていたんだ」
兄「魅音は大切な人を見つけて自分で歩こうとしてる、俺らは凄く嬉しいよ」
弟「姉ちゃんと一緒に過ごせないけど、僕達は姉ちゃんの心の中に居続けるよ」

"家族"「だから、家族の分も、未来を生きて」

非術師を消した時、左足が痛かった

佳奈ちゃんを殺.した時、左足が痛かった

倫太郎達と出会った時、左足が痛かった

私を叱って、心配して、喜んで

家族は私のそばで話しかけていてくれたんだ

家族は姿を消して私の中に入った

体が少し、楽になった

貴「一緒に…いてくれて…ありがとうっ」

家族は私に呪いなんてかけていなかったんだ

私の事を、ずっと心配してくれていたんだ

自分で歩いて行けるように

貴「＿＿＿＿見ててね、"みんな"」