化け物は暖かさを知る3【角名倫太郎】 (ページ23)

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貴方side

角「魅音ッ！」

声の方に目を向けると先程まで至る所にいた人達が屋上に集まっていた

貴「(…上手くいった…倫太郎達も無事で良かった)」

こんな広範囲で"空移"を使ったのは初めてだ

体への負担は思っていた以上に酷かった

私は重たい体を立たせ呪霊と向かい合う

貴「これで心置きなく戦える。柊、やるよ」

柊「御意」

貴「術式展開"体呪宿底"！」

取り込み完了

呪「オマエ、、キライ、！」

貴「＿＿＿消えろ」

お互いおもいきりぶつかり合う

多分…いや、この強さは特級だ

一発一発が重い

貴「っ、何なんだよコイツ」

私は呪霊と距離をとる

呪「、、カ、、ナ、」

貴「(なに…)」

呪霊は徐々に言語を習得しており、何か言っていた

呪「オマエ、ユルサナイ、カナヲ、カエセ」

貴「(カナって)！！あなた…もしかして」

貴「一ノ瀬…さん？」

呪「オマエキライ、カナウバッタ、ユルサナイ、オマエ、バケモノ！」

佳奈ちゃんは呪いと融合し呪霊と化した

あの時と同じ

貴「一ノ瀬さん！それ以上呪いを頼っちゃ駄目！一ノ瀬さんじゃなくなっちゃう！！」

早く戻らないと…佳奈ちゃんみたいに

呪「ウルサイ！ワタシガ、ノゾンダ！オマエ、ユルサナイ、ダカラ、ノロウ！」

貴「自分でって…」

自分の意思でそうなのったの？

貴「そんなの呪詛師の思うつぼだよ！今なら間に合うかもしれない！だから、」

呪「カナノタメ二、オマエ、コロス！」

貴「ッ、！」

一ノ瀬さんは私を掴み、地面に投げつけた

貴「がは、、」

呪「オマエ、イナケレバ、スナクン、シアワセ」

貴「一…ノ瀬さん、」

呪「カナ、スナクン、ウバウオマエ、キライ！」

柊「魅音様！」

私は柊の声に反応し、一ノ瀬さんからの打撃を避ける

柊「魅音様、1つ案があります」

貴「なに」

柊は落ち着いた声色で私に提案を持ちかけてきた