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角名side
午後からのシフトだから治と一緒に校内を回っていた
銀は今シフトが入っていて、侑も午後かららしいけど今は魅音といるらしい
角「(俺も魅音と回りたかったな)」
体育祭の後話した日から、魅音が顔をあわせる度に申し訳なさそうな顔をした
その顔を見る度、悲しさと苛々を感じた
魅音が悪い訳じゃない。そんなの分かってる
俺は器が小さいんだろう、なんでもっと早く言ってくれなかったんだと責める気持ちがあった
治「角名あそこのクラス行こうや!早食いのタイム1位やったら引換券貰えるらしいで!」
角「本当良く食べるね。いいよ」
こういう時、普通でいてくれる治は本当にありがたい
治と食べ物を出しているクラスを周る
魅音は何処かにいるんだろうかと思いキョロキョロしながら探す
角「(この人混みだしそんな簡単には会えないよな)」
俺は探すのを諦め窓の外を見た
角「?」
何あれ
グラウンドの空に黒い何かがあった
角「治、あれ何かな?」
治「ん?…何やあれ」
黒い何かは徐々に広がっていく
きゃああああ!!!
何処からか叫び声が聞こえた
治「なんや!?…って!角名…あれ!」
治が指差した方を見る
グラウンドには、この世の物とは思えない"何か"がいた
角「な…なにあれ…」
その"何か"は、魅音が体育館で払った呪霊のようだけど、姿形は別物
治「あれって魅音が倒した呪霊やんな?でも前のやつとは全然似とらん…」
治にも見えてる…俺達は魅音に呪力を分けて貰ったから見えるのか
動く事も出来ずその呪霊を見ていると
呪「ガァァア!!」
男「それでさ〜あそこもグェ、」
呪霊の近くにいた男の人が
食われた
2人「ひっ、!」
その後も呪霊は人を食い続けていた
ここにいるのはまずいと思い俺達は硬直した体を叩きながら走った
俺達が走り始めた時には黒い何かは辺りを包み
夜のようになっていた
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作者名:ぶり | 作成日時:2021年3月3日 2時