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貴方side


貴「私、私ね…来年にはここを離れるんだ」

侑「…え」

貴「元々すぐ帰る予定だったんだけど1年間だけ時間をもらえたの。来年の春には東京に帰る」

侑「そない急に言われても…」


侑は驚いた顔をしていた


貴「倫太郎には体育祭の日に言ったんだ…それからは上手く話せてなくて…侑も、ずっと言えなくてごめん」


私は頭を下げる


侑「…俺は、大丈夫や。でも、魅音」

貴「なに?」

侑「魅音は…角名の事好きなんやろ」

貴「!!!」


なんで侑がそれを


貴「…なんで」

侑「見てたら嫌でも分かるわ、角名とおる魅音は幸せそうな顔しとったからな」

貴「そ、うなんだ」


そんな顔、してたんだ

自分でも倫太郎と話す時は自然に笑える事が多いとは思っていた


侑「…好きって伝えたんか?」


貴「っ!」


侑「まさか…伝えとらんのか?」


貴「だって、」


伝えたところで、倫太郎の隣にはいられない

それに私がいたら倫太郎を傷つける事になる

だったら伝えないほうがいい

。→←。



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作者名:ぶり | 作成日時:2021年3月3日 2時

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