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貴方side


貴「過去、の話?」
角「そう」


過去の話。前に出来た友達に知られた時は皆に拒絶され、距離を置かれた


"化け物、魅音に呪われる、アイツは危険だ"


この出来事があって私は勝手な事を言う非術師が苦手になったんだ



皆に嫌われたくない


倫太郎に嫌われたくない


拒絶されたくない



貴「あ、あの、、ごめ、」


咄嗟に謝ろうと思い言葉を続けようとしたが


角「俺は魅音の事を知れて嬉しかった」


それは倫太郎によって遮られた



貴「_え?」


嬉しいって、言った?



角「辛い過去があった事、力のある自分を認められない事、幸せな日常があった事…俺の知らない魅音を知れて嬉しいと思った」

角「魅音は人の心配ばかりするからあんまり自分の話はしないけど、俺は色んな魅音を…これからも知りたいたいと思ってる」


貴「そんな、、私の事なんて知っても、」



角「魅音の事をだから知りたいんだよ」



私と倫太郎の視線が合わさる





貴「___私は、化け物だよ?」



呪術師になって初めて出来た友達に言われた言葉



"化け物"これは私にピッタリだ



自分で自分の事が分からないし怖いと思っている

化け物の私を知りたいなんて人今まで


角「化け物か…でも、魅音は魅音でしょ?他の誰でもない。化け物だったとしても、俺は魅音をずっと知っていきたいと思うよ」



貴「っ!!」



角「侑と治も言ってた『俺らは魅音とずっと友達や!俺らと魅音が一緒におったら最強なんや!』って」



ああ、まただ、


自分の胸に手を当て洋服をギュッと掴む


胸の辺りがじわじわと暖かくなる


倫太郎達は、いつも私の欲しい言葉と気持ちをくれる





_____暖かい





角「魅音?」


私、やっぱりここにいたら変われる気がする




貴「___倫太郎」



角「どうしたの?」



倫太郎達と一緒にいたら



貴「ありがとう…」



自分を好きになれる気がする
"みんな"にも伝わる気がする



角「ふふ、こちらこそ」


ここにいていいんだって思う



貴「皆とずっと一緒にいたい…」


角「俺達は魅音のそばにずっといるよ」





私に暖かい気持ちを与えてくれる




ここが、私の探していた居場所なんだ

。→←。



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作者名:ぶり | 作成日時:2021年3月2日 5時

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