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貴方side
角「魅音、あっちにあんず飴あるから食べに行こう」
信介さんと手を繋いでいると後ろから倫太郎に声をかけられた
北「魅音、行っといで」
貴「すみません、行ってきます信介さん」
私は信介さんの手を離し倫太郎とあんず飴の屋台へ行く
あんず飴を買い終えバレー部の集まっている所へ向かう
角「…北さんの事名前で呼ぶようになったんだ」
貴「さん付け外して下さいって言ったらそうなったんだよ〜」
私は手に持っていたあんず飴を眺めながら答えた
貴「このお皿も食べられるの？」
角「最中だからね、あんずと合わせて食べると美味しいよ」
私はあんず飴を初めて食べるからお皿に最中が使われている事に衝撃を受けた
貴「ｶﾌﾟｯ…うんま〜！」
角「ククク、それなら良かった。ここ、飴ついてるよ」
倫太郎がそう言うと私の口の横あたりを指で触り、指についた飴を
角「うん、美味いね」
倫太郎が食べた
貴「え、ちょ倫太郎！？」
角「だって指についたままだとベタベタするでしょ？」
貴「そうだけどさー…」
倫太郎はなんでこうあっさりとやるんだろう、私ばかりがドキドキしてる
角「あそこに皆いるよ行こうか」
倫太郎は私に手を差し伸べてきた
貴「え？」
角「北さんと手繋いでたでしょ？…俺じゃ嫌？」
貴「えと…嫌じゃないよ、」
角「…そっか。じゃあ、ほら」
倫太郎に手を繋がれ、そのまま歩く
呪霊事件の時は普通に繋げていた
でも今は…
信介さんの時は何も感じなかったのに倫太郎だと心臓がうるさい
チラッと倫太郎を見る
倫太郎は前を向いていて平気そうな様子だった
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作者名：ぶり | 作成日時：2021年3月2日 5時
