二十五話 ページ31
「主！！」
私を呼んでやって来たのはハアハアと息切れをした長谷部であった。
「は、長谷部っ！？どうかしました？！何かあったんですか…？！」
息を整え、ゆっくりと口を開けて長谷部は答えた
「あいつは…人間じゃありません」
香織の母親からは何か黒いオーラが見え、息を飲む
「あいつは、村正です！！妖刀村正…!!」
「む、ら…まさ…?」
そして香織の母はどす黒い半液体となり飾ってある梅小町香を手にした。
「ふっ…ふふっ……ははははは！！」
「主、下がってください」
長谷部が前に出て刀を抜く
続いて、清光も前に出て刀を抜く
「我こそは妖刀村正。へし切長谷部、よくぞわかったな」
何かに気付き私は叫ぶ
「香!!」
村正の手には香がいた。
今は入れ替わっているから容姿は私であるが
苦しい顔をしているようだった
「清光は香を!!長谷部は村正をお願いします!!」
「主、本当は嫌なのですが…戦闘には参加できますでしょうか?」
「ええ、行けますよ」
長谷部から刀を受け取る
「三日月宗近です。あいつが主の力になると言って刀の姿になってくれました」
「三日月…ありがとうございます…!!」
おじいちゃん…大きくなってもまたお世話になっちゃうね
フフっと笑うと
「蕃神者と刀剣一振に我が倒せるわけなかろう…!!」
隙をついた村正が刀を降りおろす
「それは、どうですかな…!!」
キィィイイィンと一期一降が村正の刀を受け止める
「一期…!!」
「ぐおあっ」
声が聞こえたと思った
「兼さんいきますよ！！」
「おうよ！！」
「清光！！しっかり主の手助けしろよ！！オラオラオラ！！」
「うるせえ！！二重人格！！っんのお！！オーラオラオラア！！」
「二人供喧嘩すんな！！ちゃんとやれ！！」
攻撃したのは新撰組であった。
香は部屋の端に寝かされていた。
「みんな…いきますよ！！！！」
「「「オー！！」」」
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作者名：ミチ | 作成日時：2015年7月7日 20時
