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なにがやばいって、話を聞かないところも充分やばいけど、一番やばいのはまるで自分達が真冬の友達だと言っているかのような名前呼び。
真冬がここにいなくて良かった、絶対にアイツ鳥肌もんだよこれ、と思いながら、引きつった笑みをした。
今すぐ駆け出したい衝動を抑えながら、チラッと携帯の画面を見た。
『……ごめん、俺、呼ばれたから行くから』
「え、待たなくていいんですか？」
『うん。それじゃあ』
俺はその場を早足で立ち去ると、携帯をまた再び見た。
そして緑色の出るというボタンを押すと、耳に携帯を当てて、人気がいない空き教室へと入った。
電話の相手はもちろん真冬で、電話越しではかかったと嬉しそうな、でも少し切羽詰まったような声が聞こえた。
『真冬？お前今どこに』
《彼方、第二倉庫！！》
『は？』
急に聞こえた、体育でほとんど使わない物置倉庫の名前が出て首を傾げた。
真冬はそんな俺のことを気にせずに、第二倉庫だからね！と言うと電話を切った。
携帯の画面を見つめて、なんだコイツ、と呟くと、俺は深いため息をついた。
ここの学校には第一倉庫と第二倉庫がある。
第一倉庫が主に授業で使うものが入っていて、第二倉庫には文化祭や劇で使う小道具が入っている。
まぁ言えば、イベントでも行われない限りほぼ使わないところなのだが、なぜ真冬がそんなところにいるのだろうか。
……なんだ、告白でもされてんのか、どんな根倉なやつだよそれ、陰キャか。
…………そういう俺も陰キャだった。
俺は空き教室から出ると、まだ昼休みなことを確認して、第二倉庫へと向かった。
嬉しそうな声に、Aの声が混じっていたのを、聞き間違いだとずっと心の中で繰り返しながら。
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あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 清羅さん» ありがとうございます。そこまでこの作品に対して言っていただけて嬉しいです。更新頑張らさせていただきます。 (2020年8月5日 19時) (
レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
清羅(プロフ) - コメント失礼します。この話を読んでからブラッククリスマスを改めて聞くと今まで気づかなかったようなことに出会えたように思います。今まで読んだ作品の中で一番心を打たれた作品です。お忙しいとは思いますが更新、楽しみにしてます。 (2020年8月5日 19時) (レス) id: 5ca9b876de (このIDを非表示/違反報告)
あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 千々さん» ありがとうございます。そんなことを思いながら読んでもらえて嬉しいです。続き、しっかりと最後まで書かせていただきます。 (2020年5月23日 16時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
千々(プロフ) - ブラッククリスマスを聴きながら、一つ目から読んでいたら本当に心がいたくなりました。大切に思っていたからこその行動に泣きたくなりました。続きを楽しみにしています。 (2020年5月23日 15時) (レス) id: a6aff5c4e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あづの ひみ(元朝日菜薔薇) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AdAsnhmp/
作成日時：2020年5月23日 10時
