７ ページ10
「俺、真冬に何で言っちゃダメなのかって、Aに聞いた。そしたら……」
【……真冬お兄ちゃんは……聞いたらすぐに行動しちゃう……でしょ？……私のために……何でもやってくれる……だからこそ……言いたくないの……だって、前……みたいに真冬お兄ちゃんに無理をさせて怪我を……させたく……ない……から……真冬お兄ちゃんが傷付くくらいなら……言わない方がいいかなって……思って……】
「そう言われた」
僕は目を見開いた。
それと同時に目に溜まっていた涙がボロッと溢れ落ちた。
「大切だからこそ、傷付けたくなかったんだよ」
大切、だからこそ……
それは僕も同じで。
大切だからこそ、守りたい。
何でもしてあげたい。
そう思っているのに、なんで……
頼られないのかな……
Aのためなら傷付いたって、僕は大丈夫なんだけどなぁ……
そんなことを考えていると、ぎゅっと後ろから抱きしめられた。
ふわっと香る、甘い香り。
『A……？』
「……泣かないで……真冬、お兄ちゃん……」
耳の近くでAの声がする。
その声は震えていて。
僕は、Aの手をほどいて立ち上がってAと向き合うように座った。
Aを見ると、やっぱり泣いていて。
僕は正面からAを抱きしめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【utit】画 面 上 と 画 面 裏 で は 素 直 さ が 違 う 、 そ ら る さ ん【srr】
【utit】水がかかったら性転交換【urtnk】
俺らを支えてっ（U･ェ・U） ＜＜上田竜也＞＞もっと見る
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朝日菜薔薇 - JOKER２さん» ありがとうございます！気長に待ってくれると嬉しいです！ (2020年3月25日 11時) (
レス) id: 602e3f55c9 (このIDを非表示/違反報告)
JOKER２ - 更新頑張って下さい。応援していますよー！続きがすごい気になるなぁ…。 (2020年3月16日 10時) (レス) id: 226d68d24b (このIDを非表示/違反報告)
朝日菜薔薇 - ゆなさん» 更新が遅れてしまいごめんなさい。少しずつ進めていきますので、気長に待っていてください！ (2020年3月9日 22時) (レス) id: 602e3f55c9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新止まってますよ〜 (2020年1月1日 8時) (レス) id: c843a619c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あづの ひみ(元朝日菜薔薇) x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AdAsnhmp/
作成日時：2019年8月15日 23時
