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京楽は彼女を抱え上げ、布団へと連れて行く
この状況に何度もあったために彼の手つきは慣れが見えた
「…さて、朱音ちゃん仕事の書類。」
「うむ、すまない」
彼の死覇装の袖口から出された書類を彼女に渡す
元々病弱で寝たきりが常に多い朱音はこうして瀞霊廷から来た死神が彼女の家へと彼女の仕事を持っていくことが多い
持ってくる死神はその日暇な者達の中でランダムで決まっている
そのせいかいつの間にか朱音は結構な人数の顔見知りが出来たのだ
知らない死神と知り合うのは良いことだと京楽は思う
弟子は取らない、親しい友は作らないと公言していた朱音
しかし、知らない間に取らないと言っていた２人の弟子が居た
朱音の弟子は２人揃って優秀だ
そのうちの１人が京楽の親友である浮竹の隊に所属しており、そのまた１人は実力の高さから今度六番隊で副隊長として移動されると言われている
弟子を取るどころか、親しい者を作る気力を見せない彼女に弟子がいることには驚いたものだ
「他にボクにやって欲しいことでもある？」
「では、溢した水を片付けて欲しいのと、水桶から水を汲んでくれ」
「略して、水汲れ」
…京楽は護廷十三隊・八番隊の隊長である
しかし、目の前の彼女は敬語は使わないし呼び捨てにしてるわ
要望が多い…などの言葉を口にすると彼女からいたぁーい視線を貰うだろう
隊長なのに、年上なのに
朱音から京楽を急かすような言葉が聞こえる
悲しい想いを胸に秘め京楽は水汲みポンプがある裏庭へ足を運んだ
―――――１人静かに彼の背を見届けた朱音は京楽から貰った書類を書こうと常に近くに置いていた文机を布団の近くに持ってくる
彼女はひっそりと呟く
「さて、あやつに甘えられるのはいつまでかの…」
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菊春 - もやしさん» ありがとうございます！！続き頑張らせていただきます！！ (2022年11月6日 9時) (
レス) id: b382f7d8ff (このIDを非表示/違反報告)
もやし - とても面白いです！！続き待ってます！！ (2022年11月5日 14時) (レス) @page5 id: 2aa5ee0a9a (このIDを非表示/違反報告)
菊春 - ななりさん» 初めまして、ありがとうございます！面白いと言っていただきありがたいです！頑張らせていただきます！ (2022年11月1日 19時) (レス) id: b382f7d8ff (このIDを非表示/違反報告)
ななり(プロフ) - はじめまして！とても面白くてお気に入りに追加させていただきました！更新楽しみにしてます!! (2022年11月1日 13時) (レス) @page5 id: 40f404ad6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菊春 | 作成日時：2022年10月11日 17時
