【中島敦】待ち合わせ ページ28
今日、僕はAちゃんとデートする。
午前10時。
映画館のロビーで待ち合わせることにしている。
張り切りすぎて1時間も早く来ちゃってすごく暇。
でも、その1時間は苦じゃなかった。
Aちゃんを待っているんだから。
待ち合わせ時間まで、あと10分…
あと5分…
あと1分…
10分前…
30分前…
どう考えてもおかしい。
Aちゃんは集合時間の10分前には必ず着く人だ。
なのに、こない。
おかしい。
どうかしたのだろうか。
来る途中で_________
_________まさか、ね。
あつしどうしたの?
既読がつかない。
いくら待っても既読がつかない。
どう考えてもおかしい。
まさかが………
………起きてる
早く行かなきゃ
でも…
どこへ?
Aちゃんがどこにいるかわからないのに?
僕は…
どうすればいいんだ…
僕はやっぱり…
何もできないの?
いや…
そんなんじゃダメだ…
Aちゃんはきっと…
僕が今感じている“恐怖”よりもっと恐ろしい“恐怖”を感じているんだ…
だから…
行かなきゃ!!
〔ヨコハマ某所〕
「いい姉ちゃん捕まえたなァ」
「だろだろーそこら辺うろちょろしてたから捕まえてきちゃった♪」
「やっベーな、お前ー」
「「「www」」」
『私なんか、捕まえて、どうするつもりですか?』
「あ"ぁ?何もしねーよ、ただ、教育、してあげるだけー♪」
「姉ちゃん、何も知らなそうだからよー」
「俺らが、みっちり教育してあげるから安心しなよ」
『私は、あなた達の教育を受けたいと思いません。』
「こいつ、何言ってんだ?w」
「俺らから逃げれるわけねェのによー」
拒否する権利すら、私は貰えないの?
「ってか、逃がさねェよ」
誰か…
助けて…
誰でもいいから…
私を…
ここから出して!!
(ドゴォン)
「Aちゃん!!」
『敦…くん…!』
「チッ) 面倒くせェの来ちまったな」
「ま、一人くらい楽勝だけどな♪」
「そうかもしれません、でも、僕は_______
_______Aちゃんを助けるんだ!!」
「だから…
この人達を…
倒す!」
「Aちゃん…
僕…
君を傷つけた人…
許さないから…
倒してくるから…
それまで待ってて?」
敦はそう言って相手の方へ向かっていった。
一瞬だった。
敦は、倒してくれた。
守ってくれた。
無事に帰ってきてくれた。
だから………
『おかえり!』
「ただいま」
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藍田玲音 - お久しぶりです。作者です。藍田玲音です。長らく更新しておらずすみません、Twitterでは元気に生きてます。この作品、存在は覚えてますが、続きを書くほど余裕がありませんでした。 きっとこの先もその余裕はないと思われます。そういうことでした。また会う日まで。 (2019年12月15日 20時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - 華南さん» ありがとうございます。これからも頑張ります! (2018年11月27日 21時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
華南 - 初めて見ましたが、とても面白いですね。これからも頑張って下さい。 (2018年11月25日 20時) (レス) id: a1ef0da689 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - 荒らしはお断りだけどね。 (2018年11月22日 18時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - ぽんちゃん、見たらコメントしてね、待ってるから。 (2018年11月22日 18時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍田玲音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/marinerMARINER/
作成日時:2018年2月18日 7時