【国木田独歩】ボクっ娘 ページ27
『僕さー、今日からー、“私”に一人称変えてみるー!』
「…は?」
いわゆる、“ボクっ娘”。
見てたアニメの主人公が大抵“僕”が一人称だったため、僕の一人称が“僕”になった。
でも、周りの女子のを聞いてると、大抵“私”って言ってる。
だからかなぁ、僕が男の人に異性としてみてもらえないのは。
「…い、おい、戻ってこいA」
『はっ…すみません、ちょっと考え事してたら違う世界行ってました。』
「で、なんだ、さっきの。」
『さっき、の?』
はて、僕は何か言っただろうか。
「お前、数十秒前のことすら覚えてないのか!」
『はい』
「はぁ、A、僕じゃなくて私って言うようにするんだろ!?」
『…あ、そうでした、僕「おい」私、気をつけます』
「まあ、そのままでいいと思うがな」
『へ?』
「は?」
『僕に何か?』
「一人称、僕でも俺はAのこと、可愛いと思うが?」
なぜに疑問系。
僕に聞かれても…
ってか、この僕が KA☆WA☆I☆I だと?!
『眼鏡屋さんいきますか?』
「眼鏡は壊れていない!」
『精神科』
「俺がそのようなところに行く必要などない!」
じゃあ…
『まさか僕が知らないところで国木田さんの本体がやられちゃったとは…』
「おい、勝手に話を進めるな、Aの一人称が僕でも可愛いと思うと言っているだけだ」
国木田さん、おかしいよ。
『国木田さん、なんでそんなこと言うのですか?』
「なんでって…俺は、Aのことが好きだからだ」
あれ、国木田さんが僕のことを好きって言ってるってことは…
もしかして…
『僕のこと女子だと思ってる?!』
「あぁ、違ったか?」
『いえ、合ってます、女子です。僕、一人称が僕なので、てっきり男の人は僕のこと女子だと思わないと思ってました。』
「俺はいつでもAのこと女子として見ている。だから俺はAのことが好きだ。Aはどうなんだ」
どうなんだって
『僕は、国木田さんのこと、好きです。』
「ならいいじゃないか、一人称が僕でも。俺はそれが可愛いと思う。」
『僕が可愛いっていうのは認めません』
「Aが自分のこと可愛いと思えるようになるまでずっとそばで言い続けることもできるが。」
『それは耳が死 ぬのでやめてください。』
「まあ、そんな理由でなくてもAのそばにずっといたいが、だめか?」
『ずっとそばにいましょう!』
僕だけの、国木田さん♪
☆☆
アンケートありがとうございました
9人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍田玲音 - お久しぶりです。作者です。藍田玲音です。長らく更新しておらずすみません、Twitterでは元気に生きてます。この作品、存在は覚えてますが、続きを書くほど余裕がありませんでした。 きっとこの先もその余裕はないと思われます。そういうことでした。また会う日まで。 (2019年12月15日 20時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - 華南さん» ありがとうございます。これからも頑張ります! (2018年11月27日 21時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
華南 - 初めて見ましたが、とても面白いですね。これからも頑張って下さい。 (2018年11月25日 20時) (レス) id: a1ef0da689 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - 荒らしはお断りだけどね。 (2018年11月22日 18時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
藍田玲音 - ぽんちゃん、見たらコメントしてね、待ってるから。 (2018年11月22日 18時) (レス) id: 1ca41714e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:藍田玲音 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/marinerMARINER/
作成日時:2018年2月18日 7時