一六話 ページ18
起きると置手紙が二枚置いてあった。一番下から見る
【織田作が倒れた】
「はあ!?」
思わず声を出す。つ…次は!?
【織田作、目覚ましたよ。セラちゃんも起きたら連絡ちょうだい】
僕はすぐにスマホを取った
太『私だよ、起きたかい？』
「はい、それよりも織田作さん、大丈夫だったんですか?」
太『実はね、安吾を助けに云った織田作が毒物のせいで倒れたのだよ』
「毒物!?」
太『この件でセラちゃん、起き抜けで悪いんだけど安吾の事を調べて欲しいんだ』
「方法は?」
来るべき時が来たのだと、グッとスマホを握る
太『何でも構わないよ』
「判りました、判明次第連絡します」
太『うん、よろしく』
「はい」
電話を切り、隣室に入る。隣室はパソコンが20台近く設置されている。
僕が得意なことだ
電波破り、嘘の情報の漏洩?そんな物は5分と掛からない。全部太宰さんから教わった事だ。
…まあ、でも今回ばかりは一寸嬉しくない仕事だね…
はあ、と溜息を吐く
「…よし、やるか」
気合を入れて僕はパソコンたちに向き合った
――
太「何か判ったかい?」
数十分後、太宰さんが帰ってきた
判った真相が衝撃的過ぎて潰れて仕舞いそうだった
「太宰さん…安吾さん…」
太「うん、ゆっくりでいいよ。安吾の正体は?」
ああ、この人は勘付いていたのだ。知っていたのだ…
「…内務省…異能特務課…エージェント…坂口、安吾…異能名【堕落論】彼は、二重スパイなんかじゃない。三重スパイだ…」
太「･･･そうかい」
「皆、居なくなる…壊れる…また…」
僕は小さく呟いた
太「私は此処に居る、織田作もだ」
それが、一番の不安だったのだ
二人とも、居なくなってしまう気がした
「…うん」
でも僕は甘えて、
断ち切って、
笑った
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幸祐 - ネムムさん» 指摘、ありがとうございます。 (2017年3月9日 13時) (
レス) id: 7384e0d041 (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - 続編おめでとうございます。前作・今作共にですが、オリジナルフラグを外してくださいね。 (2017年3月3日 17時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸祐 | 作成日時：2017年3月3日 17時
