十二話 ページ14
中身が見えると僕は何処か納得した。キュッと口を引き締める
出てきたのは…―”灰色の幽霊”…
織「何故だ?太宰、お前は先刻この銃を”エンブレム゛だと云ったよな。連中が何者かを示す為の。なら之は一体どう云う事だ?」
「織田作さん、ちょっと落ち着いてください。之だけでは何とも言えませんよ。少なくとも4通り解釈が出来るんですから」
織「…判った。お前の云う通りだ。未だ(「織田作さん」
貴方はこれ以上深入りしてはいけない。何故かは判らないけど
織「助けて貰って感謝している。この件はもう少し俺が調べるべきだ。何か情報が入ればまた教える」
多分、僕らは不服そうな顔をしているだろう
太「なら一つ、気付いた事を教えるよ。昨日―酒場で呑んでいた時、安吾は仕事で取引をした帰りだと言っていただろう?」
織「そうだな」
「あれ嘘。僕は寝ちゃったんで確固たる証拠はないのですが、太宰さんに荷物の状況を聞きました。傘はビチョビチョだったようですね、それだけで外でやっていたと云う事が判りますが、彼のズボンや靴は乾いていた」
織「着替えを持っていたのかもしれない」
太「カバンの中にズボンや靴の着替えは無かったし、入るだけの空間は無かった」
「恐らく密会していたんでしょう。そして家に帰り着替え、アリバイ工作した上で僕らに会いに来た」
織「確かに安吾は嘘を吐いていたのかもしれない。だが安吾はマフィアの秘密情報を扱う情報員だ。誰にも明かせぬ密会の一つや二つあｒ(「なら一言、『云えない』と云えばいい。そうすれば僕らはそれ以上詮索しない｡違うかい?」…ッ」
太「織田作、気をつけろ。今事態は君のコップの淵から零れ落ちるギリギリの所にある」
「そして、その中に何か一つでも新しい事態が投げ込まれれば…貴方の手には負えなくなります」
太「個々の始末は私たちがやっておくよ。安吾を頼む」
織「ああ」
織田作さんが肯いた
「・・・あ…」
襲撃者が起き上がっている!
織「太宰!セラ!!」
織田作さんが叫ぶのと、そいつが銃を構えるのがほぼ同時に行われた
男「動クナ…」
奴はくぐもった声で云った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
幸祐 - ネムムさん» 指摘、ありがとうございます。 (2017年3月9日 13時) (
レス) id: 7384e0d041 (このIDを非表示/違反報告)
ネムム(プロフ) - 続編おめでとうございます。前作・今作共にですが、オリジナルフラグを外してくださいね。 (2017年3月3日 17時) (レス) id: 2bd2d16489 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：幸祐 | 作成日時：2017年3月3日 17時
