思い ページ36
『…此処だよね』
案内してくれていた鳩に問い掛ける
鳩は其の小さな頭を縦に振る
″頑張って__″
なんて素直な鳩だろう
『…うん。ありがとう』
よく見ると少し離れた先に中原さんの、
いや、
中也さんの姿が見えた。
着慣れた白いワンピースを翻し、ゆっくりと彼の元へ進んだ。
ーーーーーーーー
中原「………」
″まあ、私に任せ給え。何とかなるさっ!″
太宰はそう言っていたが、正直不安だった。
其の理由は4年前の事もある
4年前___
中原「A!」
突然の爆発音に来てみれば
芥川を背負いながらAが歩いてきた
何があったかを聞けば異能力を使ったらしい
何となく理解した。
コイツが自分の異能力を好まない理由
『この状況で、これ以外の方法なんて、』
そうだ。まだコイツは16だ。
しかもついこの前まで親から愛されねぇ儘だった少女だ
『中也さん、私はどうしたらいいですか?…』
ならせめて、それを忘れられるように
中原「いいか。手前は其の異能力を戦闘に使うな
それを制御出来るようになれ」
優しく頭を撫でてやると其の儘眠ってしまった
コイツの指導、貯まりに貯まった太宰の尻拭い
考えるだけで気が狂う。
が、なぜだか嫌な気はしなかった。
中原「懐かしいな」
思わず呟く
するとあの青鯖から電話がきた
何時もなら出ずに切るが今はまた別だ
中原「んだよ」
太宰[ちょっと〜協力して貰ってる相手に対して
なんだい其の口の聞き方は]
やはり切った方が良かったか?
太宰[まあいいや
それで、私の役目は終わったよ]
中原「あ?」
太宰[それじゃ!私は心中に忙しいからまたね〜]
中原「オイ待てェ!」
呼び止めようと思った頃にはもう電話は切れていた
アイツ…今度逢ったらゼッテェ死なす…!
そう考えていたら目の前に鳩が飛び立って行った
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雷牙 - 作って頂けると幸いですが無理はなさらない様お願いします (4月15日 21時) (レス) @page38 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - え、続き、作って頂けるんですか!?即答するレベルで見たいです!!! (11月19日 1時) (レス) @page38 id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - subari0417さん» いえいえ! (8月27日 0時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)
subari0417(プロフ) - 翡翠 冬花さん» 教えて頂いてありがとうございます!これからも頑張ります! (8月26日 23時) (レス) id: 2b937a7751 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - オリlフラ立っちゃってます!(話大好きです、これから頑張って下さい!) (8月26日 23時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すばり | 作成日時:2023年8月22日 18時