人嫌いな彼女【中原中也】 (ページ26)

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後悔ページ26

夏祭りが終わり、
私と中也さんはいつもどうりに戻った。
いっちゃんは今だかつて無い程笑顔で喜んでくれた。

『さあてと！仕事頑張ろう。』

今日の仕事は＿＿＿

貯まりに貯まった大量の資料の片付けだ。

パソコンと睨み合いながら少しずつ片付けていく。
終わる気がしない＿＿

中原｢A!!｣

『わっ！は、はい！』

いつのまにか中也さんに
話し掛けられていた。

中原｢手前、朝からずっとやってんだろ？｣

時計を見るともう17時になっていた。

『で、でも！やらないと終わりませんし…』

中原｢ちょっと来い。｣

中也さんに腕を引っ張られる。

『え、ちょっと！どこ行くんですか！？』

ーーーーーーーー

朝からずっと仕事をしているAを連れ出し、
喫茶店へ向かった。

『えっと…？』

中原｢奢ってやるから食えよ。｣

『えっ！悪いですよ！』

中原｢食えっつってンだろ。
　これは上司としての命令だ。｣

そう言うとAは諦めたのか、
メニューを見はじめた。

『～！美味しい!!』

まだ少ししか食べていないのに
満足そうな顔をしているA
その普段は見せることの無い
無邪気で可愛い姿は他の客の目線も寄せる。

少し腹が立つが、
Aがいるため、必死に堪えた。

中原｢ンじゃ、戻るか。｣

『中也さん』

中原｢？｣

急にAに引き留められた。

『ま、また、一緒にご飯食べてくれますか…！』

Aを見る
顔が紅くなっているのがわかる。

中原｢当たり前だろ？｣

パァっとAの顔が明るくなる。

『じゃ、じゃあ明日もどうですか？』

中原｢良いに決まってンだろ？｣

思わず微笑む
正直に言えば、今すぐ抱きしめたい
が、出来るだけ平常を保つ

また明日も二人でいられることに
幸せを感じた。

ーーーーーーーー

中也さんに奢ってもらい、
少し元気が出てきた。

明日も一緒にご飯かぁ。

『よし、頑張ろ』

午前0時ごろ＿＿＿＿＿＿＿＿

『お、終わったぁ…』

久しぶりの残業で体が持ち上がらない。

『…早く帰らないと』

出来るだけ早く荷物をまとめて
何時もと同じように同じ道を歩く。

私はその時、

気を抜いてしまった事を後悔した。

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おかしい。
朝からAの姿が見当たらねぇ

樋口によると、
電話やメールも途絶えているとのこと。

中原｢くそっ。何処に行きやがった！｣

立原｢中也さん！入口にこれが！｣

それを見て、俺は後悔した。