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夏祭り・其の一 ページ24

射的では太宰さんと中也さんでの
戦いが擦り広げられており、
金魚すくいでは敦くんやエリス嬢といった
殆どのメンバーが集まって穏やかな空気がながれていた。

そして


気持ちの悪い人間の声


段々その場に居るのが辛くなり、
私は皆を後ろから見ているという構図になっていた。

?「ねぇ、さっきから君さぁ
  顔色悪いけど、大丈夫?」

誰かに肩を掴まれる。

『だ、大丈夫です…』

ふと見てみると糸目の見覚えのある顔の人が居た
確かこの人は探偵社の…

江戸川「江戸川乱歩!此の世で一番の名探偵!」

『は、はあ。』

何でこんなに主張するのだろうと思いつつ、
気持ちの悪さで少しふらつく。

江戸川「ほらほら、ふらついてるじゃぁないか。」

『大丈夫ですから…!』

私を支える江戸川さん。
けど、本当に限界かも…
私はその場で倒れ込んでしまった。




ーーーーーーーー




江戸川「素敵帽子く〜ん!」

あの呼び方をするのはアイツだな。

中原「ンだよ。」

ふと見れば気を失っているAがいた。

中原「っ!A!?」

江戸川「人が多いせいかな。
  気を失って倒れちゃってね」

直ぐにAを姫抱きにして人気の無い場所を探す。
太宰は珍しく、少し顔を青くしている。

江戸川「あの階段をずーっと上がれば
  多分誰も居ないよー。」

直ぐに階段へと足を運ぶ。
相変わらず軽い体で真っ白な肌をしているAを
運んでいると胸が痛くなる

あの野郎の事だ。
俺がAの事が好きだって見越して
俺に渡したに違いねぇ。

中原「ゼッテェ助けてやるからな…A」

Aの顔は少し苦しそうだった。





ーーーーーーーー





起きると私はベンチに横たわっていた。
頭がふわふわして何だか不思議な感覚に戸惑う。

中原「…っ!A!」

大好きな人の声がする
起き上がる事が出来ず、何だか情けないな…

中原「無理に起き上がろうとすんな。
  其の儘でいい。」

中也さんの手が私の頬を優しくなぞる。
久しぶりに大好きな感覚がして涙が出る

『っすみません、また迷惑ばっかりかけて…』

私は何をしているのだろう
結局いつも此のパターンだな……

中原「迷惑なんてかけてねぇよ。
  とにかく、今は休め?」

『…はい』

中也さんは私の事をどう思っているんだろう。
ただの仕事の部下?
友達?
だったらどうして私に接物したの?

『…中也さん!い、言いたいことが!』

伝えなきゃ
今此処で
どんな結果だとしても_

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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雷牙 - 作って頂けると幸いですが無理はなさらない様お願いします (4月15日 21時) (レス) @page38 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - え、続き、作って頂けるんですか!?即答するレベルで見たいです!!! (11月19日 1時) (レス) @page38 id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - subari0417さん» いえいえ! (8月27日 0時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)
subari0417(プロフ) - 翡翠 冬花さん» 教えて頂いてありがとうございます!これからも頑張ります! (8月26日 23時) (レス) id: 2b937a7751 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - オリlフラ立っちゃってます!(話大好きです、これから頑張って下さい!) (8月26日 23時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すばり | 作成日時:2023年8月22日 18時

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