人嫌いな彼女【中原中也】 (ページ15)

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芥川兄妹ページ15

太宰さんは隣の子に
ほら、自己紹介
と言って背中を押した。

?｢………｣

『あ、えっと、須宮Aです……』

芥川｢……僕は芥川龍之介だ｣

き、気まずい………

太宰｢も～Aちゃんが怖がってるじゃないか～
　御免よAちゃん。
　なにせ彼は貧民街育ちでね。｣

太宰さんはニコリと笑いながら言った。

この人。苦手だ。

まあそうだよね。芥川くんみたいな子が
ポートマフィアでは普通だよね…
やっぱり人間は嫌いだな。
少しは好きになれてるとおもったんだけれど

あれ、また誰か来た

太宰｢おや。銀ちゃんか。
　 Aちゃん。彼女は芥川くんの妹の
　銀ちゃんだよ。｣

太宰さんがそう言うとその子は
ぺこりと頭を下げた。

『え、えっとよろしくね！』

黒い服で見にくいけど凄く綺麗な顔を
しているのが何となくわかる。
妹さんの方は仲良くなれそうだけど
お兄さんの方とは仲良くなれるかな…

ーーーー2日後ーーーー

　

中原｢今日の任務は手前が前拷問した
　組織の破壊だ。｣

『つまり…』

中原｢戦闘が起きるって事だなァ
　まあアイツも行くがな。｣

中也さんは少しニヤリと笑っていた。
アイツって誰だろう……

芥川｢僕も行く。｣

『は、はあ……』

芥川くんとかぁ………
正直嫌だけど…

『わ、わかりました！頑張ります！』

この人たちは私を救ってくれた。
その分、私にできることを何でもしたい。

ーーーーーーーー

中原｢おい二人とも
　何でそんなに睨み合ってンだよ。｣

芥川、A｢『…………………………』｣

目的地に着くまでずっとこの状態

『……それはこっちの台詞ですが？』

Aがこれまでにないほど
怖い顔をしながら俺に低い声で聞く。

芥川｢僕は貴様が気に入らん。｣

『一昨日会ったばかりの人にそんなことを
　言う人が居たなんて驚きです。』

中原｢喧嘩すんな。｣

『中也さんだっていつも太宰さんと喧嘩
　してますよね？人の事いえませんよ？』

中原｢うﾞぐっ…｣

いつも物静かなAに言われると
何も言い返せない……

黒服｢あ、あの…着きましたが…｣

中原｢おう。ワリィな。｣

目の前には少し古びた洋館
Aの顔が何かを恨むような顔になった。

中原｢そんじゃ、俺は何かあったら
　手前等の元へすぐに駆けつける。
　気をつけろよ。｣

そう言って俺はコイツの背中を押した。