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そして朝 ページ13

『…』

朝起きたら中也さんがいた。
あぁ。そうだった。昨日は
中也さんに抱きしめられながら寝てしまったんだった。

『あの…中也さん?』

起きる気配が無い
そうだ朝ごはんを用意してあげよう。
そっとベットから抜け出してキッチンへと向かった。

中也さんって何が好きなんだろう……
いろいろ考えながら朝ごはんを作る。

すると背中に何か暖かい感触がくる

『!?…中也さん?』

そう。この暖かさの正体は
中也さんのハグだった。

『えっと、あの、どうしたんですか?……』

中原「あぁ。ワリィ。」

び、びっくりした…………
中也さんはゆっくり私の体に回した手を
ゆっくりと外した。

中原「それ、何作ってンだ?」

『出会ってからいろいろしてもらっているので
 朝ごはんぐらい作ろうと思って……』

中原「へェ…」

『丁度出来た所なんですけど…』

中原「おっ。ンじゃ食うか。」

中也さんは優しく笑いながら私の頭を撫でた。

『は、はい』






ーーーーーーーーーーーーーーーー






起きると横にAがいなかった。

中原「……A?」

キッチンの方で物音が聞こえる。
行ってみるとAが料理を作ってくれている
ようだった。
安心したせいだろうか。思わず抱きしめてしまった。

『!?…中也さん?』

その大好きなか弱い声で気がつく。

中原「あぁ。ワリィ。」

このまま俺のもンになりゃいいのに。






ーーーーーーーーーーーーーーーー






中原「っ!……うまいな!」

『ほ、ほんとですか…!』

褒めてもらえて凄く嬉しかった。
けど…
気づいたら私は泣いていた。

中原「…!どうした!?」

『す、すいません…今まで褒めてもらった事
 なんて無かったのでつい……』

もういやになる。
昔のことなんて忘れてしまいたいのに
あの恐怖からは逃げることができない。

中原「オイ。俺は手前に
  ポートマフィアでどうしろと言った?」

『っ!』

中原「俺は手前に幸せを知れと言った筈だ。
  幸せな奴が過去を思い出して泣くか?」

『う………』

何故か涙が渇いていった。

中原「それでいい。」

中也さんはそう言ってまた私を撫でた。
この私より少しだけ大きい手は
何故か心地好かった。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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雷牙 - 作って頂けると幸いですが無理はなさらない様お願いします (4月15日 21時) (レス) @page38 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
黒崎百合(プロフ) - え、続き、作って頂けるんですか!?即答するレベルで見たいです!!! (11月19日 1時) (レス) @page38 id: 4f63239270 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - subari0417さん» いえいえ! (8月27日 0時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)
subari0417(プロフ) - 翡翠 冬花さん» 教えて頂いてありがとうございます!これからも頑張ります! (8月26日 23時) (レス) id: 2b937a7751 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 冬花(プロフ) - オリlフラ立っちゃってます!(話大好きです、これから頑張って下さい!) (8月26日 23時) (レス) id: b2b1031b4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すばり | 作成日時:2023年8月22日 18時

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