人嫌いな彼女【中原中也】

手前が ページ11

暫く寝ているAを見ていた。

好きだ

俺の頭に出てきた言葉はそれだけだった。
するとAは起きた。

細い腕を見ていると何だか胸がいたくなる。


中原｢そういえば、人が嫌いって言ってたよな？
　 にしては俺達には軽くないか？｣

思わず聞いてしまった。
しかし、彼女は

『きっとそれは、
　ポートマフィアが私の唯一の居場所だからです…！』

なんて言って見せる。
優しく微笑む彼女は今まで見てきたなによりも美しくて愛おしかった。

『あの中也さん…此処ってベット一つですよね？』

中原｢？ああそうだが？｣

『私達ってお互いどこで寝るんですか？』

中原｢………｣


俺はとんでもないミスをしていることに気づいた。
どうすればいいのか……………

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