【ツイステ】ユニーク魔法・重力操作【文スト】

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さっきまで、寮で寝てたはず…。

暗い自室で、ノックの音に起こされた。自分だけでなく、グリムも起きる。


「むにゃ…オイ、中也。こんな夜中に誰か来たみたいだゾ。なんだあ？お化けのヤツらか？諦めわりーんだゾ」


「いや、そんな感じじゃ…見に行くか」


玄関の方まで降りていき、「誰だ」と言葉を紡ぐ。


「…オレ。エース。ちょっと中に入れてよ」


「はぁ？」


「エース？こんな時間にどーした…」


呆れた。さっき別れたばかりなのに、一体何なのだろう。そう思いながらも、ドアノブを持ってゆっくりと開けた。


「げげっ！その首輪は！！」


「手前…それ……」


「も〜、絶対ハーツラビュルには戻んねえ。今日からオレ、ここの寮生になる！」


「にゃに〜！？」


……どうしてこんなにも面倒事が回ってくるんだか。









オンボロ寮の談話室。


「その首輪って、オレ様が入学式であの赤毛の上級生につけられたヤツだゾ。オマエ、なんでそんなのつけられたんだ？」


「タルト食った」


「……タルト？」


エース、グリム、自分は椅子に座り、話していた。


「そーだよ、それだけ！小腹が空いたから寮のキッチンに行ったら、冷蔵庫にタルトが冷やしてあったんだよ。しかも、ホール3つ分も！だから…」


エースはそうして、事件の事を話し始めた。

話の概要は、「腹が減ってタルトを盗み食いしたら、自寮の寮長に見つかり、魔法封じの首輪をつけられた」らしい。

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