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「…ん……もう朝だな」
オンボロ寮の自分の部屋となった一室。顔に日がかかり、目が覚めた。
昨日の事を思い出す。異能力によって此処に飛ばされ、真逆学校生活を送ることになるとは…あの青鯖でさえも予想は出来ないんじゃないかと思った。
横を見れば、ぐっすり寝ているグリム。
寝言が五月蝿かった事も思い出してしまい、寝れた事が全くの幸運である事も分かる。
すると、昨日の騒ぎで会ったゴースト達が部屋に入って来た。
「一人はもう起きてるぜ」等と抜かすゴーストを止めようとも思えず、グリムに悪戯しようとしている事を察してベッドからおりた。
「ヒッヒッヒ…お前さん達、今日は学園の掃除をしないといけないんじゃなかったっけ?」
「うーん……むにゃ…あと5分…」
「そんな風にいつまでもゴロゴロしてると、永遠に起きられなくなっちまうよ」
「俺たちみたいにね!イーッヒッヒ!」
「ふぎゃっ!?またゴーストなんだゾ!」
グリムの反応に、思わず笑ってしまい、「笑うんじゃねー!」とグリムに怒られる。
「お前達、今日から此処に住むんだって?悪戯しがいがあるってもんよ。ケッケッケ!」
「くそー。いつか追い出してやるんだゾ!」
「まァ元は此奴らが居た場所だから、俺達の方が居候してるンだけどな」
「ふな゛っ…正論ばっか言うんじゃねーんだゾ!」
「もう一人の方は肝が据わっててつまんねぇなあ…イーッヒッヒッヒ!」
「一番怖いのは生きてる奴だ」と軽くあしらえば、足音と気配に気づき、外れている扉の方を向く。
入って来たのは、学園長のクロウリー。
「おはようございます、2人とも。良く眠れましたか?」
「ベッドに寝そべったら、底が抜けてビックリしたんだゾ!どんだけオンボロのまま放置してたんだ?朝もゴーストに起こされるし最悪なんだゾ!」
「俺は普通に寝れたな。運良く」
「異世界に飛ばされてきたと言うのに、落ち着いた生活が出来ていて大変よろしい!」
落ち着いた生活、と言うよりはいつも通りだが、と否定する前にクロウリーが言った。
「さて、そんな訳で本日のお仕事についてお話があります。ここではアレですから、談話室へと行きましょう」
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雪見だいふく - ちゅやかっこえぇ┏( ^ω^ )┛ (2021年10月24日 22時) (レス) @page41 id: 7c6b1438f9 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続き楽しみにしてます!!更新頑張ってください!! (2020年10月6日 0時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - やばい。面白すぎます!続きがめちゃくちゃ気になります!こんな感じの話を求めてました!応援してます!無理はしないでくださいね。 (2020年9月19日 22時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
死の林檎@Get along同盟???????(プロフ) - ぎゃあァァァァァ(((うるせェよ ktkr(^q^) ファンです!!頑張って下さい!応援しています!一生ついていきます!!! (2020年7月6日 16時) (レス) id: 6c1b6d3d5d (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 仁兎さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです! (2020年7月5日 21時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年5月11日 12時