幸せになるまでのお話

照れ隠しの嘘 ページ12

私の顔は何とも言えない表情だと思いますわ

だって如何やってAさんを見れば良いか分からないんですもの

ナオミ 「来ましたわよ、Aさん」

貴 「・・・」

寂しいですわね、Aさんが眠っているだ何て実感がありませんわ

私は椅子に座って少しの間Aさんを見ていたがAさんと文具用品を買いに行ったあの日の事を思いだした。



貴 「ナオミちゃん、コピー機の紙忘れてるよ！」

ナオミ 「あ、嗚呼、じゃあ此処に入れといて下さいまし」

私とAさんは文具用具を買いに来ていた。

私は二人きりだから今日こそは素直になろうと意気込んでいましたがテンションが高いのAさんを見ていたら話し掛けるにも話し掛けずらくなってしまった。

だってAさん可愛いんですもの

貴 「ナオミちゃんは黒髪で長くて綺麗だよね！」

ナオミ 「え///、あっ･･･話し掛けないで下さいまし」

褒められた事は素直に嬉しかったですわ

なのに私は、直ぐにそっぽを向いて悪態を着いてしまった。

私は我に返りAさんを見ると笑顔で私の名を呼んで謝った。

何で無理に笑うんですの？、泣けば良いじゃないですか

私はは悪態を吐いてしまった自分に苛立っていた。

悔やんだって行動しなければ此の感情を完全に解消する事は出来ないと分かっていてもその時の私には無理な行動でしたの。

貴 「ナオミちゃん！、あのね！」

ナオミ 「っ！、こんなに肌が白いなんて化物みたいですわ」

私はそんなに悪態を吐いてるのにそんなに笑っていられるんですの！？

私は何でこんなに素直になれないんですの！？

こんなの唯の八つ当たりですわ・・・

貴 「え・・・？」

ナオミ 「ぁ・・・」

そりゃあこんな事云われたら誰だって傷付きますわ

でもAさんのこんな表情初めて見ましたわ・・・

その時の傷付いた表情は今でも新鮮に覚えていますわ






ナオミ 「今更ですが済みませんですわ、私のした事は最低な行為ですわっ

Aさんの腕や足、其れから服の間だから見えた肌には何かで焼かれた後が在りました

あれって・・・根性焼きですよね？


中島さんが云った通り瞼には傷が

国木田さんが云った通り耳の近くには深い傷が

兄様が云った通り髪はバッサリと切って在って

他にも傷が在る


あんなの皆嘘に決まってるじゃないですか、Aさんっ」


ナオミは涙を一粒零した。

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