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質問タイム ページ42

「あの!種田充さんと同一人物なんですよね?」


「その通りだ。賢治。」

「まあ僕は元から知ってたけどね〜」

「ああ、流石は名探偵だ。」




手を挙げて言った賢治に見せるように異能を使い種田充の姿になると、周りから「おお、」と驚きの感性が湧いた。




「とは言っても、姿は違えど前から探偵社にいたって事ですよね。
なんだかあんまり違和感がないような…」


「谷崎の言う通りだな。」




ボクとしてはそちらのほうがありがたい。

ここには他にはない暖かさがある。そう実感していた。




「ところで、太宰さんとはどう言うご関係なんですか?」




年に似合わない色気のある顔をした少女が問いかける。確か、谷崎ナオミ…だったか。

なんと答えよう。そんな事を思っていると太宰が此処ぞとばかりにズバッと言った。




「もちろん君達が思う通りの関係だよ」
「え!じゃあ心に決めた人って……」

「鋭いねえ敦くん。その通り!」




「お似合いのカップルですね。写真で見た通りすごく綺麗な人だし…」


「そうだねェ、この綺麗な脚なんか妾が切ってやりたいくらいだ」




与謝野女医がボクの脚に手を添えてスルッと撫でた。

突然の事に体をびくりと震わし与謝野女医の顔を見るとどうやら本気のようだ。




「ッ、……け、怪我をした時に…頼みます」

「あァ、楽しみにしてるよ」




手が脚から離れてほっ、と一息つくと、口を開いた。




「そろそろ仕事に戻った方がいいんじゃないか?ボクも手伝う。」


「そうだな。」





これからよろしくお願いします。そんな声と共に席を立つと、服を握られて振り返る。




「あなたも、元ポートマフィアなの?」


「そうだ。」


「私も貴方と同じところにいたけれど、ここはそんな事関係ない。

きっと大丈夫」




不器用だが、慰めてくれていると言うことはわかった。

彼女は確か孤児でポートマフィアに拾われ、駒として使われた。

そんな彼女に同情もするが、一方で親近感を感じた。




「…ああ、ありがとう。」




少しだけ微笑むと、彼女も少し笑った。

ある日の2人→←弁解



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紅月天音(プロフ) - 桜紅葉さん» 本当にありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2017年2月26日 22時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桜紅葉 - お返事ありがとうございます。楽しみにしています。これからも頑張ってください。応援しています。 (2017年2月26日 16時) (レス) id: 54de0e772b (このIDを非表示/違反報告)
紅月天音(プロフ) - 桜紅葉さん» ありがとうございます!番外編の件も個人的に考えております。一応まだ終わらないつもりなので引き続き応援よろしくお願いします!! (2017年2月25日 18時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桜紅葉 - この話サイコーです。その後談で夢主と太宰さんの番外編が見たいです。 (2017年2月25日 13時) (レス) id: 54de0e772b (このIDを非表示/違反報告)
紅月天音(プロフ) - あらりぶさん» ありがとうございます!不定期な更新ですみません…。もっと早くお話を届けられるように頑張ります! (2017年1月28日 15時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅月天音 | 作成日時:2017年1月17日 21時

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