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地下牢 ページ17

「…『ビルの屋上に、フェンスの外側に立つ女の人がいます』と青い顔をしてそのビルに近かった特務課の塔を訪ねた女性がいたのです。


…帰ったら、わかってますね」




あぁ、これは2時間説教コースだ。

そう思った瞬間ボクは携帯の切ボタンを押した。



再び喋り出した安吾の声はプチリと切れて一気に脱力する。







「…おい、大丈夫か?そいつ…」


「…どちらかと言うとボクが大丈夫じゃない。」






はあ、と溜息をつくと首領室の奥から見覚えのある男性が出てきた。

待ちわびたその相手である。






「やあ、すまない。待たせたね。」


「いえ、首領。だいじょ」
「大丈夫な訳がないだろう。普段においてその時間にルーズな部分は治せ。ボクは慣れたからいいとして部下に失礼だろう。」





半ば八つ当たりだ。

でもボクは間違った事は言っていない。いくら首領だからと言って組織の長がこれでは他組織に示しがつかないのだ。





「そんな怒らないでよ。今日は大事な報告があるのだよ。君達2人にね。」


「報告…?任務じゃないのか?」






首領は一呼吸開けると、濁った瞳で言い放った。







「太宰くんが地下牢で捕縛されているんだよ。」







その言葉に最初に顔を上げたのはボクではなく中也だった。

無論嬉々とした表情ではない。

どう考えても怒りと嫌悪の表情で中也は立ち上がった。






「でね、君たちは太宰くんに会いたいだろうな〜と思ってね。」



「ボクは結構だ。どうせ何か企んでいるに違いない。関わったも面倒なだけだ。」



「俺ァ行くぜ!やっと太宰を嬲り殺せるんだからなァ」






熱の塊でしかない中也にため息をついて一言言った。







「まあ、無理だろうが頑張ってくれ。」

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紅月天音(プロフ) - 桜紅葉さん» 本当にありがとうございます!ご期待に添えるよう頑張ります! (2017年2月26日 22時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桜紅葉 - お返事ありがとうございます。楽しみにしています。これからも頑張ってください。応援しています。 (2017年2月26日 16時) (レス) id: 54de0e772b (このIDを非表示/違反報告)
紅月天音(プロフ) - 桜紅葉さん» ありがとうございます!番外編の件も個人的に考えております。一応まだ終わらないつもりなので引き続き応援よろしくお願いします!! (2017年2月25日 18時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)
桜紅葉 - この話サイコーです。その後談で夢主と太宰さんの番外編が見たいです。 (2017年2月25日 13時) (レス) id: 54de0e772b (このIDを非表示/違反報告)
紅月天音(プロフ) - あらりぶさん» ありがとうございます!不定期な更新ですみません…。もっと早くお話を届けられるように頑張ります! (2017年1月28日 15時) (レス) id: 0e524395ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅月天音 | 作成日時:2017年1月17日 21時

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