14．はたして、悪魔か天使か ページ15
拠点に着き中原さんの執務室に向かう。
執務室につき、ドアをノックする。
『失礼します、西崎です。』
そう一声描けてからドアを開ける。
「よォ、西崎」
一瞬目が合うが、すぐに逸らされてしまう。
『あの、逢引きのことなのですが』
そこまで云うと、中原さんはピクリと肩を揺らした。
「どうしたンだ？嫌だったとか？」
心配そうにこちらを見ながらそう尋ねる中原さん。
『いえ、とっても嬉しいです。まさかお誘いされるとは思わなくて。私はいつでも大丈夫です』
当日のことを考えると、頬が緩んでいく。
「‥‥‥じゃあ、来週とかどうだ？」
『いいですね。では、東にある駅で待ち合わせはどうでしょうか』
自分でも声が弾むのを感じながら、中原さんが答えるのを待つ。
「嗚呼、いいぜ」
彼も口角を上げてそう云った。
それから二言三言話してから執務室を出た。
その時＿＿＿
「おや、西崎君じゃないか」
太宰幹部がどこからともなく出てきた。
『だ、太宰幹部！？』
「実はね、偶然にも中也の執務室の前を通ったら、偶然にもドアが少し開いていて、偶然にも君達の会話が聞こえてきたのだよ」
太宰幹部が芝居がかった声でそう云った。
偶然かどうかはともあれ、今の会話を聞かれていたなんて。
別に聞かれて困るようなことは話していないが、中原さんとの会話を盗み聞きされたのは良い気がしない。
むすっとしている私に気づいたのか、
「今日は君をからかいにきたのではなく、協力しにきたのだよ」
と人差し指を立ててドヤった。
私としては“今日は”が気になるのだが‥‥‥。
まあ、取り敢えず、と太宰幹部の執務室に連れていかれた。
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雷牙 - 口角が天井に刺さった (4月13日 21時) (
レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - 黒猫もふお さん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！ (8月19日 13時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫もふお - 神作品をありがとうございます！すごく面白かったです！ (8月19日 12時) (レス) id: 9c4f5ea239 (このIDを非表示/違反報告)
橘たまき(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！界隈が違うのに読んでくださって嬉しいです！更新頑張ります！ (2023年3月16日 19時) (レス) id: e2eb5250a2 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - イベント参加ありがとうございます！キャラクターのことよく知らなかったけど読んでみてめちゃめちゃ面白かったですっ！！素敵な作品ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2023年3月16日 19時) (レス) @page29 id: 67c8df008b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橘たまき x他1人 | 作成日時：2022年3月17日 7時
