四十二匹 ページ6
神火サイド
さて、今日はこの前約束した訓練の日なのだが……
「うん。君は誰だい?」
私の目の前には中也君と全く見覚えのない男の子。いくつか下だろうか?
「僕は芥川龍之介。この前太宰さんに拾ってもらい、今日は訓練相手だと……」
「裂狢」
「ここに。」
呼べば出てくるセコムちゃん。←
「治くんを連れてきてくれるかな?」
「御意」
「半殺しまで許す」
「……御意」
容赦ェ……って聞こえたけど、もしかして中也君私が耳良いこと忘れた?
「中也は約束通り来てくれたね!!私嬉しくて死にそうだよ!」
「約束を破るわけにはいかないしな」
「かっこいぃ!!あ、やつがれくん!」
「否。僕は……」
「名前で呼べよ」
「りょーかい。龍之介くん……長い。りゅーくんでいっか」
「は?」
きっと色々と不思議が一杯なんだろう。
さっきまで逆だったのに急に中也君が私に命令したこととか名前に渾名を着けたことも。
「私が渾名を着けたのはりゅーくんが初めてだ!誇ってくれて良いぞ」
「何故僕がそんなことで喜ばねばならぬ……」
「君、誰に向かって口を利いているんだい」
疑問符が付いていない質問が聞こえた。
いつの間にか入り口に立っていたのは裂狢に付き添われながら現れた治くん。
目は普段よりも冷たく暗い。
え、ヤバい。可愛い!!!!
「お、おさむ……治くん!!」
「わぶっ」
「神火っ!!」
「主ぃ……」
何時もの癖でつい飛び付いてしまう。
「っ!!」
それと同時に襲い掛かってきたのは黒布。
とっさに治くんを抱え自身の身体能力のみで右斜め前方へ避ける。
上に飛ぶことで追跡を一度逃れ、速度を落とすために空中で一回転した。
「なっ!何故避けれた?!」
「え?何で攻撃したの?」
ちょっとだけ怒った。
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カナzb - え!!ここにもいる!!え、スゲェ!! あ、しっかりとこの小説も堪能しやすね。ゲヘヘへ! (2020年1月24日 0時) (レス) id: a1a86ad9f2 (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜 - 銀桜さん» 僕もすごく共感します←メチャクチャうらやましいです…… (2019年9月18日 21時) (レス) id: 2401fbbebc (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 神火ちゃんが色々と羨ましい… (2019年9月17日 0時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜 - 銀桜さん» 有り難う御座います!!リクエスト受け付けるんでなんか思い付いたら言ってくださいね! (2019年9月11日 20時) (レス) id: 2401fbbebc (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからも更新頑張ってください! (2019年9月11日 17時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弑逆ノ桜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/
作成日時:2019年9月11日 15時